メンタリングの技術
メンタリングとは?
対話を通じて、メンタリングする人の思考力を一時的に貸し出し、思考の幅を広げていくこと
人の歪んだ認知を補正し、次の行動を促し、成長させていく手法
「自ら考える人材をつくる」ためのテクニック
人材タイプ
依存型人材
概要
問題を与えられてから考える
問題と解決策を渡されてから動ける
傾向
物事の原因を他人に求め、善悪で判断を行う
周囲を敵味方で捉えてしまう
自分の仕事を限定的に捉えて自己防衛的に振る舞う
自立型人材
概要
自ら問題を発見し解決することができる
問題について、自分事として捉えている
傾向
物事の原因を自分に求める
今より良い状態にするために自分がどうしたら良いか?という問いを常に持っている
課題に対して正面から向き合うことができる
解決のために、人間関係のリスクを恐れずに勇気を出して、行動をとることができる
自立型人材を作るためには?
信頼関係の上に期待値を調整して、適切に自己効力感をもてるようなフィードバックループを作り出していく
期待値調整:「ここまでは自立的に考えて欲しい/ここまでは自立的に考えるのが自分の仕事だ」をすりあわせる
自己効力感:「自立的に動くことは、楽しい」と感じれている
効果的なメンター/メンティーが良好な関係性を築くために
謙虚(Humility):お互いに弱さを見せられる
敬意(Respect):お互いに敬意をもっている
信頼(Trust):お互いにメンティ(自身)の成長期待をもっている
メンターとピアメンター
メンター
メンティにとってのロールモデルとなるような、能力と経験を持った人物
ピアメンター
比較的距離が近い、しかし、ロールモデルとして尊敬されているわけではない状態から始まるメンター
形だけのメンタリング制度の危険性
メンターには、課題に一緒に向き合い成長を支援するというコミットが求められる
その意識が仮にあったとしても、それがメンティーに伝わらなければ、信頼関係は崩れ、メンター自体が成長を阻害する可能性がある
成長の階段を登ってもらうために
階段を認識させる
壁に梯子をかける
階段を登りたくさせる