プレイスメントグループ
from AWS SAA学習ログ|Ping-tを活用して本番試験に慣れる 2024/7/10
質問.iconプレイスメントグループとは?
複数のEC2インスタンスを論理的にグループ化し、インスタンス間での低遅延な通信や、ハードウェア障害による影響を軽減できる機能
質問.iconどのようなメカニズムで低遅延な通信、ハードウェア障害による影響を軽減しているのか?
1.icon物理的な近接性
プレイスメントグループに属するインスタンスは、同一のデータセンター(AZ)に配置されることが保証される
これにより、インスタンス間の通信において、物理的な距離が短くなり、通信の遅延が最小限に抑えらえる
2.icon低遅延なネットワーク
同一のプレイスメントグループに属するインスタンス間では、AWSの高速で低遅延なネットワーキングインフラを使用して通信が行われる。これにより、データの送信と受信が迅速に行われ、アプリケーションのパフォーマンスが向上する
3.iconハードウェア障害への対策
プレイスメントグループ内では、異なるハードウェアへのインスタンスの分散が促進される
これにより、特定のハードウェア障害が発生した場合でも、グループ内の他のインスタンスが影響を受けるリスクが減る
4.icon専用ホストとの組み合わせ
プレイスメントグループは専用ホスト(物理的なサーバーハードウェアの専有)を使用することが可能。インスタンスが物理的に分離されたホストマシン上に配置されるため、セキュリティとコンプライアンス要件を満たしつつ、さらに高いパフォーマンスと制御が可能
質問.iconプレイスメントグループの種類は?
1.iconクラスタープレイスメントグループ
概要
グループ内のEC2インスタンスを単一AZ内の物理的に近い距離に配置
各EC2インスタンス同士の通信は遅延が発生しにくく高速な通信が可能
同一AZに配置するため、AZに障害が発生した場合に可用性が低下
ユースケース
ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)クラスターの構築
データベースや分析システムなど、低遅延のリアルタイム処理が必要なアプリケーション
サーバー間の高速なデータ転送が求められる科学技術計算や金融取引プラットフォーム
メリデメ
低遅延の通信を実現し、アプリケーションのパフォーマンス向上に寄与する
物理的な近接性により、ネットワークレイテンシが最小限に抑えられる
同一のラック内にインスタンスを配置するため、ホスト障害が発生した場合の影響範囲が広い
2.iconパーティションプレイスメントグループ
概要
グループをパーティションとよばれる論理グループに分割しそれぞれの1つ以上のインスタンスが所属
各パーティションは1つのラックが対応しており、ラックには独立した電源とネットワークが配備
ループ内の各パーティションはラックを共有しないので、ハードウェア障害による影響を軽減する
ユースケース
マルチテナントのアプリケーションプラットフォームでのリソース管理
セキュアで隔離された環境が求められる医療や金融サービス
複数の異なるリソース要件を持つアプリケーションの効率的な管理
メリデメ
リソースの隔離により、セキュリティとコンプライアンスの要件を満たしやすくなる
パーティション内のホスト障害が他のパーティションに影響を及ぼさない
3.iconスプレッドプレイスメントグループ
概要
インスタンスを物理的に異なるラック(スプレッド)に配置する
同じアベイラビリティーゾーン内で冗長性を確保しつつ、障害ドメインの分散を行う
単一障害ドメイン内のハードウェア障害に対して耐性を持つ
ユースケース
高い可用性が要求されるウェブアプリケーションやマルチテナントサービスの提供
障害ドメインの分散を行いつつ、冗長性を確保するデータベースやストレージシステム
複数の地理的リージョンでの冗長性を持つアプリケーションの構築
メリデメ
障害ドメインの分散により、ハードウェア障害への耐性が向上する
冗長性を確保しつつ、低レイテンシでアプリケーションを運用できる
物理的なラック間の通信により、通信レイテンシが若干増加することがある