愛とためらいの哲学 あなたの愛はなぜ幸福をもたらさないのか
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愛とためらいの哲学 (PHP新書)
好きという感情は恋愛の出発点でしかない
恋愛は好きな人に自分の思いを告白し、その人が自分がその人を好きであるのと同じくらい自分のことを好きであることがわかったからといって、めでたし、めでたしとはならない。
たとえ互いの気持ちを確認し付き合いが始まったとしても、その後に考えや感じ方などで行き違いが生じたり、どちらかが、あるいは双方が他の人に関心を移したりするというようなことがあると、最初の頃のような情熱は急速に冷めてしまいます。
関係性を持続するためにはどうすればいいのか?togaminnnn.icon
考え方や行き違いが生じた時に、すり合わせを行うこと
自分も相手も、他者に関心が移らないための努力を続けること
出会いがあっても、そして、付き合いが始まっても、また結婚しても、関係を育む努力をしなければ、関係は続きません
愛は落ちるものではなく、築き上げるもの
愛はどのようにして築き上げるのだろうか?togaminnnn.icon
嫉妬する人にはもはや愛はありません。自分にだけ相手の注意を向けるために策を弄するような人は、相手の関心が自分以外に向くと嫉妬したり、怒ったり、憎んだりすることになります。しかし、そのような「術策」は、愛をその本来のあり方とは程遠いものにさせることになります。
嫉妬とはそもそも何なのか?togaminnnn.icon
なぜ人は嫉妬をしてしまうのか?togaminnnn.icon
お互いが嫉妬しないような精神状態であるためにはどうしたらいいのか?togaminnnn.icon
ライフスタイルを変える勇気を持つ
ライフスタイルというのは、自分や他人、世界についての信念体系のことです。何か問題が生じた時に、「自分には能力があるから解決することができる」と考えるか、「自分には能力がないから解決できない」と考えるか。
こういった思考の癖、世界の見方のことをアドラーはライフスタイルと呼びました。
嫉妬は悪魔の属性である
愛を強制しようとする人、相手を支配しようとする人は、実のところ、自信がないのです。これらと同じく、自信がない人は「嫉妬」します。
愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけるところである。この積極的な配慮のないところには愛はない
子供を育てるためには夫婦の協力が欠かせませんが、家庭が子供を中心に回り始めると、そのことによる問題が起こります。
一つは、はほやと子供が緊密に結びつくために、父親が家庭の中で孤立してしまうことです。
闇を取り除くのではなく、光を当てよう
闇は物ではないので、それを取り除くことはできません。闇を取り除くためには、光を当てればいいのです。恋愛においても同じように、闇を取り除こうとするのではなく、光をあてることこそが必要になるのです。
あなたに好きな人がいたとします。「なぜその人を好きになったのか」と問われても、答えられないのではありませんか。強いていえば、「この人を好きになろうと決心したから」としか言えないでしょう。
愛は衝動を超える
人を愛するのに理由はなく、愛そうとする決心がすべてである