教養学部の志望理由テーマ別・面接質問集
ここでは東京大学教養学部推薦入試の受験者が経験した面接の質問を志望理由テーマ別にまとめています。東京教養学部の二次試験の特徴として、120分の小論文と30分程度の面接を課し、受験者が知識や自分の考えなどといった「教養」をきちんと持っているか、また、それを表現できるかを見ていることが挙げられます。そのため、事前に時事などの知識をインプットし、自分の考えを確立させておくことがポイントとなるでしょう。東京教養学部の教授がどのような質問を通して志願者の思考能力や価値判断を見ているのかを知ることで、それを自分のケースに置き換えて対策することができるので参考になるでしょう。
面接の質問事例①「志望動機テーマ:核兵器廃絶・人類の平和と幸福(男子・東京都)」
聞かれた質問
志望理由を簡潔に。
志望理由書には、「生まれた場所だけで不遇な思いをしている人を救う」や「人間主義」と書いてあるけれども,それらと「核兵器廃絶」の結びつきとは。
軍需産業で身を立てている人もいるわけで,そこでトレードオフが発生してしまうのではないか
核兵器の存在によって平和が保たれていると考える人もいると思うが、あなたはそういった人を対してどのように説得するのか。
国同士の「対話路線」といっても対話だけでどのように解決するのか。
北朝鮮の問題などは難しいのではないか。
北朝鮮への対応で具体的に考えていることはあるのか。
ある種の思考実験ですが、もしも、入学前までに核兵器が全てなくなったとしたら、君は大学生活でどのようなことをするのか。
自然科学や数理的、理論的な学問になぜ興味があるのか
最後に、教養学科では1,2年次の前期課程において,文科Ⅰ類,Ⅱ類,Ⅲ類のいずれかを選択していただくことになるが、今のところどこへの進学を希望しているのか。
分析
教授が気になったことを自由に質問するという形の面接です。そのため、あなたの考えを試す質問で、志望理由と直接関係していない問題についても聞かれます。
教授5人のうち、全く話さない面接官やよく話してくる面接官もいました。
大学においてどのようにして学内機構を活用して学んでくれる人なのかということを問われているという印象も受けます。詳細な背景知識が問われることはありませんが、自分が強く志望理由とする分野があるのであれば、そこに対する視野は広く持っていた方が良いし、学問体系に関する構想も持っていた方が良いでしょう。
面接の質問事例集②「志望動機テーマ:都市計画(女子・東京都)」
聞かれた質問
小論文で書いたことの要点を1分程度でまとめてください。
SDGsについて調べたりしたことはあるか。
学校の社会科の授業で扱ったことはあるか。
理想的な都市とはどのような都市か。
観光旅行などで印象に残っているところはあるか。
今まで住んだ場所のなかで最も住みやすいと感じたところはどこか。
福岡県でフィールドワークをするとすればどこで何についてするか。
フィールドワークをするうえで準備しなければならないことは何か。
地理学は社会系、自然科学系があるが、自然科学系には関心はあるか。
海外に行くことについてはどう思うか。
中高時代の部活は。
大学のサークル・趣味は。
趣味と好きな勉強をつなげたことはあるか。
東京大学の前期教養過程はどこを志望しているか。
分析
面接の質問は個人の志望先、志願理由書、小論文の内容などに基づいて行われるため、内容についてはあまり参考にならないが、ディスカッションや議論をするというよりかは聞かれたことに素直に答えるといった感じの面接で圧迫ではなかったそうだ。
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