文学部志望理由テーマ別・面接質問集
ここでは過去の東大文学部の推薦入試受験者が志望理由のテーマ別にどのような質問を投げかけられたのかをまとめています。文学部推薦入試の特徴として、1万字近い課題文のある小論文と、面接では志願者が提出した書類や研究・社会貢献活動、文学部で学びたいことに関して10分以内のプレゼンテーションを課しています。そのため、他学部よりも入念な準備が必要です。過去の受験者がどのようなことを聞かれたかを知ることは事前の対策をどのように行っていくかを知る上で非常に重要です。
面接の質問事例①「日本古典の研究(男子・東京都)」
聞かれた質問
小論文はどうしたのか。
論文はどうやって書いたのか。 書き方は教わらなかったのか。
「こころ」の結末に対する自分の考えはなにか。
今は研究しないのか。
英訳は大変だよ。
カリキュラムとか大変になるよ。
質問についての分析
知識不足や自己の見解の論理の弱さを指摘された
提出書類(論文 志望理由)のダメ出し
誤字や指示語が曖昧 そもそもの書き方が違うとの指摘等
大学に入ったらついていけるのかを確認する。
面接の質問事例②「音楽による共同体の考察(男子・福岡県)」
聞かれた質問
統計は他の調査方法と比べてどのように優位性があると思うか。
社会学をどのような学問だと思うか。
文学作品と比較した時の「音楽」の優位性とは。
何故「音楽」は共同体を形作ると思うか。
⇒実は「共同体」だと本人たちが思っているだけではないか。(同じ歌を歌っていても、違うことを考えていることがあるのではないか)
中国の高校生たちは福島を訪れた時、どのようなことに関心を持っていたか。
◯◯高校の生徒(交流を行った中国の高校生)はかなりのエリートだと思うが、そんな彼らと交流する中でどんなことを思ったか。
理論を学ぶと、具体的にあなたの音楽にはどのような進化が見られると思うか。
受取手によって感じ方の違う「音楽」は、課題解決には不向きではないのか。もしくは音楽の作り手がその「感じ方」をコントロールしようとすることはどの程度許されるのか。
面接の質問事例③「 平和構築のための歴史と現代分析(女子・大分県)」
聞かれた質問
海外研修でどんな価値観が変わったのか。
それは海外に行かなければ分からないことなのか。
モンゴル帝国というふうに言ったが、国や帝国の定義とはどのようなものか。
四つの学科をあげているが、どれを中心に学びたいか。
行動文化学科は三つの学問があるけどそれについてはどれを中心に学びたいのか。
社会学はどういう学問だと思っているか。
社会学というものをどのように知ったのか。
モンゴル帝国は戦争で大きくなってるが、平和ということにおいてそれはどう考えてるか。
モンゴル帝国が滅びた年の学説は様々だが、その年を選んだ理由とは。
モンゴル帝国は九州も攻めてきているが、あなたは九州も征服された方が良かったと思うか。
フィールドワークって具体的にどういうことを想定しているのか。
どこの国に行こうと計画しているのか?
価値観が変わることは非常に難しいとあるドキュメンタリーで見たが、価値観が変わるということについてどう思うか。
文化相対主義の考え方、思想に似ているがあなたは教養学部でも良いのではないか。
推薦入試はどうやって知ったのか。学校を通してなのか。
情報はどうやって手に入れ、対策はしたのか。
分析
学問的に突っ込んだ質問や「◯◯学を学びたい」という受験生に対して、それがどういった学問なのかを知っていることなどを問う傾向があります。それは、文学部の学びが多岐にわたるため、その人が具体的に何を学び、どのようなことをしたいのか、といったビジョンを明確に持っていることを求めるからでしょう。
面接の質問事例集④「 宗教を学び、人間の本質を見出す(男子・長野県)」
聞かれた質問
様々な経験をへて現在の関心を得たというが何か影響を受けたりした本はあるか。
フィリピンの経験から今まで絶対視していた発展への印象が変わったということか。
プレゼンではこのようなことを言っていたが、こういう認識であっているのか。
分析
面接の大部分がプレゼンテーションの内容確認のようなものだったという受験生もいます。文学部の二次試験は他学部とは違い、志願者が提出した論文や志願理由書に基づき、研究活動や社会貢献活動、文学部で学びたいことに関して10分以内のプレゼンテーションを課している上に、小論文の考査も行っています。そのため、プレゼンの補足説明や小論文に対する質疑応答などで時間切れになってしまうケースもあります。
なお、この受験者は「東大に入ってやりたいプログラムはあるか」や「1,2年の教養課程をどう過ごすか」といった質問はされなかったという。
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