授業実施に際しての留意事項
本ページの作成日:2021/3/15
本ページの最終更新日:2021/9/16
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(1) 教室等における主な集団感染リスクへの対応
新型コロナウイルス感染症では、換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面という3つの条件(3つの密(密閉、密集、密接))が重なる場で、集団感染のリスクが高まるとされています。
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策分科会「分科会から政府への提言」(令和2年10 月23 日)において、感染の第1波や今夏のクラスター(感染集団)発生原因の調査などから、感染リスクが高まる「5つの場面」として、飲酒を伴う懇親会等、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わり(休憩時間など)、が提示されています。これを踏まえて、授業においては、特にマスクなしの会話に注意してください。
①「密閉」の回避(換気の徹底)
実験等の性質や施設設備の状況に応じて、定期的な窓開け換気や換気装置の運転を心がけてください。
各教室は、建築基準法に定められた必要な換気量を確保するために、機械換気が行われておりますが、教室の窓等を2か所程度細目に空けて、追加換気の実施にご留意ください。
なお、2021年度についても、授業担当教員及び学生等の健康面(熱中症や寒さ対策など)に配慮した柔軟な空調運転を実施します。
※参考※令和2年3月 30 日 厚労省「商業施設等における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について」 は、「商業施設等における「換気の悪い密閉空間」を改善するための機械換気による場合は、一人当たり 30m3/h の換気量が確保されていれば、感染を確実に予防できるとはいえないものの、換気の悪い密閉空間には当たらないと考えられる。必要換気量が足りない場合は、一部屋あたりの在室人数を減らすことで、一人当たりの必要換気量を確保することも可能である。」としています。令和3年6月16日(水)新型コロナウイルス感染症対策分科会「変異株が出現した今、求められる行動様式に関する提言」の求められる行動様式として、「今まで以上に換気には留意すること。」があげられています。
② 「密集」の回避(身体的距離の確保)
「新しい生活様式」では、人との間隔は、できるだけ2メートル(最低1メートル)空けることを推奨しています。
感染が一旦収束した地域にあっても、可能な限り身体的距離を確保することが重要です。そのため、座席の間隔を空ける、同時に入室する人数を限定するなど、対人距離の確保に努めてください。
また、令和2年9月3日 文科省「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」は、「施設等の制約から1メートルの距離を確保できない場合には、できるだけ距離を離し、換気を十分に行うことや、マスクを着用することなどを併せて行うことにより「3つの密」を避けるよう努めてください。」としています。これを踏まえて、各授業の履修者数の上限は教室定員の7割程度とし、使用を希望する教室に合わせた履修者数の制限を行います。
③ 「密接」の場面への対応(マスクの着用)
実験・実習・演習の一部においては、近距離での会話や発声等が必要な場面も生じることから、飛沫を飛ばさないよう、学生及び授業担当教員は、基本的には常時マスク(飛沫防止効果の高い不織布マスク又は同程度以上の効果を有するマスクの適切な着用を強く推奨)を着用してください。
また、適切な方法でのマスク着用を周知・徹底し、換気を確保した上で、適宜、フェイスシールドの着用やアクリル板・透明ビニールカーテン等による遮蔽等の措置を行うよう努めるなど、飛沫感染の防止に取り組んでください。ただし、マスクを着用する場合には、強い負荷のかかる作業は避け、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給を行うことに留意ください。
熱中症のリスクが高いと判断した場合にはマスクを一時的に外し、休憩させてください。学生に対しては、建物内でのマスク着用の徹底及び建物外でも、人と接する(会話、 接近等)際には、お互いが必ずマスクを着用するよう呼び掛けています。マスクを忘れた学生には教務課又は各教務係等で不織布マスクを配付しています。
(2)手洗いの徹底
手洗いは30秒程度かけて水と石鹸で丁寧に洗うとともに、施設出入口に消毒用エタノールを設置する等、入りと出における手指消毒を徹底してください。
(3)咳エチケットの実践
感染症を他者に感染させないために、咳・くしゃみをする際は、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえてください。
(4)器具・用具等の消毒
実験・実習が終了した際、使用した器具・用具等の消毒をお願いします。また、多くの学生の手に触れる頻度の高い箇所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は、消毒液(消毒用エタノールや 次亜塩素酸ナトリウム等)を使用して清拭してください。
(5)更衣室の利用ルールの徹底
更衣室を使用する授業科目においては、更衣室に1度に入室できる人数の上限設定を行い、数分程度での更衣の徹底及び私語厳禁等を徹底ください。
(6)飛沫防止用事務用品の活用
飛沫防止策として、教壇の前にアクリル板を設置しています。飛沫防止効果の高い不織布マスク又は同程度以上の効果を有するマスクを適切に着用し、身体的距離を確保してください。
(7)行動の記録
学生の行動について、個人情報の取扱いに十分留意しながら記録を取るなど、万一の場合に感染経路の追跡が可能となるよう備えてください。
(8)オフィスアワーについて
オフィスアワー等の学生との個別のコミュニケーションについても、マスク着用の上、換気や学生との間の距離の確保に留意してください。
(9)体調の悪い学生が休みやすい環境の確保
風邪の症状がある場合など体調が悪い場合は、無理をせず、授業を欠席しても構わない旨を学生に周知してください。また、欠席した学生に対する自宅学習用課題を、kibacoで課す等の対策についてご検討ください。
(10)感染が不安な学生等への配慮
基礎疾患がある場合や同居の家族に高齢の方がいるなど、感染に不安を持つ学生等に、オンラインで授業に参加できる環境を可能な範囲で提供ください。