反転授業・ブレンド型学習・ジグソー法
本ページの作成日:2020/5/25
本ページの最終更新日:2020/5/25
hr.icon
(1) 反転授業(Flipped Classroom)
反転授業とは?
学習者が新たな学習内容を、通常は自宅でビデオ授業などを視聴して予習
教室では講義は行わず、逆に従来であれば宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒・学生に合わせた指導を与えたり、生徒・学生が他の生徒・学生と協働しながら取り組む
従来(特にeラーニング登場後)あったブレンディッドラーニングの一形態
教室は、知識やスキルの定着の場、オフィスアワー…
「教室」の部分をライブ授業で行うイメージ
https://gyazo.com/ef4eb5b76e8cddffa3d528b8e8c54458
反転授業がもたらす効果
学習時間が増える(実質的に授業時間外の学習が増える)→ 学習進度を早める
学んだ知識を使う機会が増える(アウトプットが増える)→ 学習意欲+知識定着を促進
生徒・学生の知識レベル均一化ができる→事前知識の差を埋める
ICT活用教育・eラーニングのメリット(マルチメディア、システム上のログ活用、オープン教材の共同使用、繰り返し視聴など)を活かせる
(出典)重田勝介(2013)反転授業ICTによる教育改革の進展、情報管理56(10) pp.677-684
(2) ブレンド型学習
Face to Face Blended Learning
教員は授業の冒頭と最後に登場
ライブ授業が基本で、自習を挟む
自習時間中は学生の活動をモニターする
随時質問を受け付け
授業外学習に替えて、授業後受けるテストなども用意
https://gyazo.com/9bdd704e2d0eeb34d904c2f062795762
効果・メリット
シンプルな構成で全員が何をすべきか分かる
テキストの指定部分を読ませる活動でも成立する
学生個々のレベル差を補てんできる
受験勉強で慣れている形式
課題やテストで理解度把握
質問力が育成される
課題・デメリット
課題やテストに工夫が必要
ライブのメリットがあまりない
「やらされている」感が高まることが多く、満足度低い
自律的学習習慣形成には結びつきにくい
(3) オンラインでジグソー法
ジグソー法とは
https://gyazo.com/c4a7c9d2efbca96ee33e3fb57f82383a
効果・メリット
全員が責任を持って参加する授業になる
納得するまで教えあうことで理解が深まる
教員の予想を超えた解に至ることもある
多様な視点があった方がよい課題解決に適している
コミュニケーション力や協調性が高まる
主体的に学ぶ姿勢が育成される
課題・デメリット
欠席者や脱落者が出た場合のフォローアップが大変
教員の準備が大変、特にコンテンツや課題の用意に手間がかかる
話し合いがまとまらないケースがある
集団的浅慮(Group Think)に陥る場合
学習者が協調の効果を納得していないとうまくいかない
ジグソーの経験不足の教員は負荷大