測定基準に関するバイアス
測定基準に関するバイアス(1)
データの測定基準にバイアスがある場合がある
例)弁護士の国際比較
弁護士一人あたりの国民数の国際比較(2019年)
https://gyazo.com/474b6346fe830b6718b11a11b969d325
圧倒的に日本の弁護士数が少ないように見える・・・
ここにはなんらかのバイアスがあります。さてどのようなものでしょう? まずは考えてみましょう・・・
(下のほうに答えがあります。まずは見ずに考えてみましょう)
実は、「弁護士」の定義が異なる!
諸外国では、日本でいう弁理士、税理士、司法書士、行政書士にあたる職業も「弁護士」としてカウントしているしい
測定基準に関するバイアス(2)
以下の表は都道府県別のさまざまな公的データを各年度ごとにまとめたもの
ここにはなんらかのバイアスがあります。さてどこに?
https://gyazo.com/3a620dc34fbdee45c647f573b86fa3f6
(下のほうに答えがあります。まずは見ずに考えてみましょう)
データの定義をよく見ると、人口関連のデータは以下の2種類が混在している
「国勢調査実施年(5年毎:西暦0または5)」は総務省統計局の「国勢調査」人口等基本集計
「国勢調査実施年以外」は総務省統計局「人口推計」
https://gyazo.com/d94f07e6596d8fbe39cc492ed5feb46d
測定基準に関するバイアス
このようなバイアスがあり得るので・・・
「測定データを作る側」の場合
「基準をみだりに変えない」ことや、「変えた場合は必ずそのことを明示する」ことなどに留意すべし
「データを見る側」の場合
「データの定義」に留意すべし
二次データの場合は、一次データを意識すべし
基準が異なるデータしか得られない場合は、それを前提とした分析や結果の解釈を行うべし