バイク合同感想
楽しみにしていたバイク合同ですがとても読み応えのあるもので、140字以内に収まる気がしなかったので個別の作品について章立てする形で感じたこと等を(個人HPで失礼ですが)誠に勝手ながら書かせていただきました。
ヘルメット被ると誰だかわからなくなるので創作では割愛されることが多いのですが(私有地、停車中etc)、
半キャップながらきちんと装着していてしかも誰だかわかってかつ似合っているのが素晴らしい!
あえて半キャップが似合うオールド風なマシンなのもチョイスが光っていると思いました。(KAWASAKIに見えたのは内緒)
さて似たようなシチュエーションはどこかで見た覚えがあります。花嫁を奪う側が乗っていたのはバイクではなくモビルスーツだった気がしますが...
湾曲スイングアーム、腹下の弁当箱、クランクケースからしてこれは...Ninja650じゃな? 平城学館とカワサキのマシン、同じ緑系統ではありますが、バイクの方が明るめのライムグリーンのおかげで
画が重くなりすぎずにメリハリが出るのが良いですね。(白バイはメーカー車種問わず真っ白だからいけねぇ)
夜間任務ということもあって夜景や荒魂、灯火類の表現もしっかりなされているのも抜かり無く、こだわりを感じます。
アズレンともコラボしていたりと近年何かと引っ張りだこなヤマハのR25ですが、新色のマットシルバーがミルヤさんと(ひいては綾小路と)シナジーありそうと思っていたところで実際に目にすることができたので感激しました。ミルヤさんがきちんとバイク乗りの身なり(レザースーツ)をしているのも場面に対して正確な描写だと思います。 数少ないカスタムパーツであるチタンマフラーの焼け具合も良い感じなんですが無線綴じ故に奥の方が見づらくなってしまいがちなのがちょっと寂しいですね...
まず呼吹ならどのようなバイクの乗り方をするか?、という点で高めのシートとステップにまたがってガッツリ下がったハンドルに猫背でしがみつくように爆走しそうと想像していたので、そのように乗られることの多いレーサーレプリカをイメージしていました(それもあって前作の刀使ライダーではVFR400に乗せています)。 では優雅な乗り方をするクルーザーと呼吹にシナジーはあるのか?という向きもありますが、VMAXって見た目はクルーザーなんですけど中身はハイパワーなV型4気筒だったり、ガソリンタンクっぽく見える物体は実は全部エアクリボックスでちょびっとしか入らない本物のタンクがシート下にあったりと実はかなり過激なスプリンターなわけです。で乗り方もアクセル全開でしがみつきなから加速に耐えるというレーサーレプリカに近いモノがある(さすがにポジションは違いますけど)。
ようするに解釈一致でありながらもギャップと意外性のテクニカルなチョイスというわけですね!
現在ホットな軽二輪アドベンチャークラスのVstrome250というホットなチョイスです。軽二輪というのは車検も無く重量税もちょっぴり安いながらもバイクのエッセンスが詰まった魅力的なラインナップが多いまさにニューカマー向けのクラスなわけですが、これを選んでしまったということはアマ達さんも実は免許取得&新車購入のフラグが立っている可能性が微レ存...? ただでさえ小柄な薫が大きめのマシンに乗って片足でも着くかどうか怪しい感じが愛嬌があって良いですね。ではタッパが無いとビッグバイクに乗れないのかというとそんなことはなく、バイクが走り出してから跨るというケンケン乗りを習得すればGSクラスのマシンでも意外となんとかなるようです。 今をときめく新生カタナと研師の青砥さんとのツーショット!この次の次の見開きページに魚雷さんの旧カタナが描かれているので、見比べてみると30年以上もの時を経て熟成された様々な技術的な進化が感じられると思います。私は近代化改修とかレトロフィットが大好きな人間なので新生カタナについてはこれはこれとして概ね好意的に受け止めていますが、旧来のカタナ観のある方々にとっては受け入れがたいというのも確かに理解できます。(だって別物だもん...)
そう考えると研師でありながらも新しい技術に対して積極的なスタンスである彼女がこのマシンの側に立っているというのはなかなか示唆に富むチョイスである事がわかります。
リアサスのリンクはたしかにおむすびと呼ばれることがあります。R25/MT-25やスモールDukeシリーズ等はリンクレスなのでこの部品の存在を知らないキッズ達もいるかもしれない... またサイレンサー・サブマフラーは弁当箱と呼ばれる事が多い(自社調べ)のでバイク部品のハナシは美味しそうに聞こえますね。そしておむすび繋がりで夜見さんを持ってこれるのがとてもやわらかあたまを感じます!そういえば稲河さんは実際にバイクに乗っているのに今回の合同ではあまり出番ありませんでしたね...これはある意味チャンスかもしれません() 次ページで描かれているBMWのRシリーズのシックな雰囲気が夜見さんと合っていて良いと思いました。可奈美や美炎とかが乗ってもイマイチ合わないと思うんですがこの差はなんなんでしょうかねぇ... もしかしたら中の人の別作品繋がりでドイツ製の乗り物と愛称が良いのかも(あっちはマイバッハですが)
関鍛冶伝承館の前に旧カタナととじとも2人組のショット!カタナは見ればわかるんですが可奈美側のマシンが何なのかわかりません。多分国産のネイキッドだとは思うんですが...でこちらには先程申し上げたカタナ観というのが具体的に描かれています。メーターボックスとかセパハンとか星型ホイールとか冷却用フィンが立った油冷エンジンとかエキパイの間に堂々と鎮座しているフレームのダウンチューブとか美炎のモモの裏に見えるリアショックとか伸びた角張ったテールとかまぁその辺ですね。
関鍛冶伝承館といえば一昨年ぐらいにバイクで行った時に可奈美仕様の赤のアウディのハッチバックが本館前の駐車場に停まっていたのが思い出に残っています。あと夏だったのですごく暑かったです。
バイクの機動力や学生でも乗れる手軽さが着目され、いずれ荒魂討伐任務において積極的に活用されることは完全に読んでいたのですが、(おそらく台所事情により)公用車を配備するのではなく、バイクの私有を促しつつ任務にも活用させるという方針になったのは昨今流行りのBYODというやつでしょうか?もしくは自動車の普及率がまだまだ低かったころの戦間期のドイツで、自家用車を持つ裕福な人々がナチ党の自動車軍団(NKSS)に加わったのとちょっと似ているかもしれません。
そして業務が忙しいので乗る側としては整備にあまり手をかけられないというのも元白バイ隊員の方のブログで読んだ覚えがあります。であれば伍箇伝の整備科にお鉢が回ってくるのも自然...自然なんかな?バイク整備できるんだろうか?
現実的にはメンテ等込の法人バイクリースが選択肢としてはアリなのかなという気がします。それはそれとして伍箇伝内の整備班スタッフとして刀使用のマシンを整備したり、専用のカスタムを提案したりしたい人生でした。 刀使ダービーという全く想定外のモノをお出しされてしまったので驚きました。競馬は以前数回だけ府中に行った程度なので全然わからないのですが、競艇(平和島)やオートレース(川口)に比べると似たような競技なのに会場の雰囲気とか治安が比較的良く感じられたのが印象に残っています。やはり人気で景気良いからですかね?
馬名が実在するマシンの名前(アグスタエフフォー、マッハスリー等)になので実質バイクかなと思ったんですが、逆にバイクの名前って結構馬名ぽいところがあるかなとも思いました。でも単に横文字が並んでたら馬名っぽく聞こえるだけかもしれない。
馬を書くのは好きだから全く苦にならなかったとお聞きしていたのですが、確かに画面に結構な密度の馬がなかなかのディテールで描かれていてこれはすごいなと圧倒されてしまいました!
一方で独自性はハッキリ主張しつつも詫びバイクを添える誠実さ(?)も光っています(そのバイクもテージH2という独特なチョイスでしたが)。バイク馬鹿には絶対に思いつかない発想に素直に脱帽です。
確かに水上バイクもバイクには違いない...これもバイク馬鹿には思いつかないアイデアですね!ジェットスキーというのはカワサキの水上バイクの商標ですが、そいつのエンジンはどうもあのZX-12Rのモノをベースにしていると聞いたことがあります。いよいよ実質バイクですね。しかし水上バイクって憧れますけどなかなか敷居が高いですよね。海水を冷却に使っていから使用後は真水で洗浄しなきゃいけないし...
水上バイクと同じぐらい調査隊の面々の活躍が描かれていたのが良かったです。実際何らかの要因で陸路が封鎖される可能性もありますし、ヘリもだめなら水路から進入というのは自然な流れですね。文章の背後にさりげなくあしらわれたシンボルマークデザインも愛嬌と洒落が効いてて良いなと思いました...とこれも長船鰹節工場製なのか(驚愕)
Amigoさん
マッハはマッハでも500SSだけでなくあのH2と同じ名を冠する750SS(こっちが先なんですが)が登場するのが熱いですね。750SSが出る頃には市場が4ストロークに移行し始めたこともあり販売期間も短く、知名度も500SSに及ばないのですが、その日陰者感が何かと不遇な獅童さんとなんとなく合っている気がします。エキパイに巻かれているバンテージも獅童さんの腕に巻かれている包帯を想起させる良いアイテムになっていますね。実際にあの辺走ってみると全然そんな事ないんですが(多分交通量や人通りが多くて賑やかだから?)、登場人物達とマシンの描かれ方が見事で結果的にとてもエモく感じられました。
その他
言われてみれば江ノ島合同の時点で表紙にバイクが登場してましたから全てはあの時から始まっていたのかもしれない...
免許取得おめでとうございます!江ノ島ツーリング実際に行けてよかったです!
なんやかんやあり今回は参加できなかったのですが(ご厚意によりおまけを添付させていただく事はできましたが)、またの機会があればちゃんと本編に寄稿したいですね!
文字カウントしたら5千字あった..これはtwitterでは無理だったわね🐍