リスクを取った顧客にインセンティブがあるようにしたい
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受託・SI型だと最初にリスクをとる人が高く付く(人月単価は変わらず、ノウハウは溜まっていくので相対的に)。SaaS型・マルチテナント型だと最初にリスクを取った人が安く使える(徐々に値段は上がっていくので)という値段構造がフェアだと思うな 福島:SaaSの良さは個人的に、ビジネス倫理上良いなって思うのが、SI型のビジネスって最初にリスクをとった人が損する構造になってるんですよ。なぜならAIベンダーとかも含めて知見貯まっていくじゃないですか。知見貯まっていくけど人月下がっていかないじゃないですか。人月固定なんで、同じ人月で払えるならノウハウある会社に任せられる方が、つまり、同じプロダクトとか同じ業務を依頼したところで最初の方がやっぱり学習コストを払ってるんですよ。けどどんどん洗練されていくんで、後に払う人の方が得をするモデルになってるというのが、僕のビジネス倫理上嫌なところで。 SaaSの場合って、最初まず一般論、値段はちゃんと設計しろっていうのはあるんですけど、やっぱり最小限の機能から入るんでそれ相応の価格になるじゃないですか。それがどんどん改善を積み重ねていくことによって良いものになっていくし、値段も上がっていく。だから、最初リスクをとった人は得をしてるし、後になった人はちゃんと価格相応のものを買えてるっていう。だから逆になってるっていうのが、とてもSaaSが良いところというかなんというか、すごく気持ちよく経営できるなと。
前田:僕がSaaS好きな理由はまさにそうですね。矛盾のなさが良いですよね。