ソフトウェア全体における自社製品の位置づけ(OSSにするには)
ソフトウェア全体における自社製品の位置づけ(OSSにするには)
自社製品またはそのコンポーネントのオープンソース化を決定するには、それがどのような部類のソフトウェアであるかを明確に把握しなければならない
↓ここから下がソフトウェアのコンポーネント化の方法
ソフトウェア全体における位置づけを把握する簡単な方法は、まず、「インフラストラクチャの部類」と「エンドユーザアプリケーションの部類」を左右に割り振る直線を上から下に一本引く。そして、その線の左側に、「インフラストラクチャの部類」に属するものを、上から列挙していく
つまり、フレームワークやプラットフォームを実装するソフトウェア、TCP/IP、カーネル、ハードウェアなどを列挙する
中央の線の右側には、平均的なユーザが使うツール、アプリケーションといった「エンドユーザアプリケーションの部類」に属するものを列挙する。
そのうえで、オープンソース化を考えている自社製ソフトウェアの特徴や機能が、ここに列挙されたものの一つひとつにどれれだけ該当するかを相対的にマークし、その結果をひとつの線で結んでみる。
このようにしたとき、GUIのフロントエンドや管理ツールなどは、中央の直線の右端のほうにくることが多い。また、バックアップ管理のプログラムなどは左の端のほうにくることが多い。開発ライブラリはやや右より、SQL関連のソフトウェアなどはやや左よりになる。
自社製品の分類が済んだら、同じことを競合ソフトウェアに対しても実施する。その際、フリーウェアは色違いのペンで記入するようにすれば、商用ウェアと区別できて便利である。なお、このように分類すると、フリーウェアは左側に、商用ウェアは右側に集まる傾向があることがわかるはずである。