サイファーパンク
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サイファーパンクとは、インターネットがまだ目新しかった1990年代に起こった運動です。当時インターネットは、巨大な可能性を秘めていると言われていました。 1つ目の予想は、インターネットがパノプティコン(全展望監視システム)のような監視機械となり、全員のプライバシーがなくなり、全体主義国家が登場する恐れがあるというものです。 2点目は、逆に強力な暗号化技術によってプライバシーが守られ、プライベートな通信や取引が自由にできるようになるというものです。
サイファーパンクは、この2つ目の予想を実現するための運動でした。70年代~80年代に発明された暗号化ツールをソフトウェアに変え、人々が利用できるようにしたのです。たとえば匿名で電子メールを送ることを可能にしたリメーラーサービス(Remailer Service)も、この内の1つです。