オブジェクトベース
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オブジェクトベースとタスクベース
オブジェクト指向という言葉は、一般的に、プログラミングにおける分析や設計の技法を指します。しかしもともとは、GUI の表現と一体で発想、実践されたものです。ユーザーの関心の対象物(オブジェクト)を画面上に表示し、ユーザーがそれらと直接インタラクトできるという仕掛けは GUI の基本です。これは抽象的なコマンドと引数を用いてシステムを操作する CLI(コマンドラインインターフェース)と対照をなすものです。つまり GUI とは、そもそも OOUI のことなのです。 GUI(OOUI)の基本的な操作手順として、ユーザーはまずオブジェクト(対象物)を選び、次にそのオブジェクトに対するアクションを選びます。この「名詞 → 動詞」の構文はモードレスデザインを実現するための最も重要な要素となります。別な言い方をすれば、ユーザーが「名詞 → 動詞」の順序で操作できるように、GUI はオブジェクトベースでモデリングされなければならないのです。