アローの不可能性定理
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from 不可能性定理
https://kitaguni-economics.com/arrows-impossibilitytheorem/
多数決に参加する人が2人以上で、選択肢が3つ以上ある場合は、公正な投票制度が存在しない
前提として、公正な多数決をするためには、以下の条件が必要
1. 誰かの力で結果が操作されないこと(非独裁制)
2. みんながAを望んだ時、全体としての意向もAになること(全員一致制)
3. 「A>B」だった時に"選択肢C"が追加されて、「B>A」になったりしないこと(無関係な選択肢からの独立性)
4. 選択肢がAとBなら、個人の意見は「A>B」か「B>A」のどちらかである。また、選択肢がABCとあったときに「A>B」か「B>C」であれば、『A>C」になる(完備性)
しかし、アローによれば「全部の条件を満たす投票制度は作れない」ということを数学的に証明した
有名な投票のパラドックス
コンドルセのパラドックス
前提として、選択肢にA・B・Cがあり、投票者は3人
それぞれ、以下のように投票をしようとしている
Aさん: A>B>C
Bさん: B>C>A
Cさん: C>A>B
多数決をすると、ABCのどれも同率1位になる
選択肢を2つづつ(A・C)で比べてみる
A>CとなっているのはAだけ
他はC>Aになっている
しかし、この2つづつ当てはめるもので運用すると、循環してしまう
どのようにすればより良い投票ルールが作れるか
この定理によって、4つの条件を満たすのは不可能というだけで、民主主義を否定しているわけではない
代替案としてボルダルール,
ボルダルール
選択肢に点数を付けて投票する
https://gyazo.com/9c7664ded64fd698fff328490ab2ae8d
多数決の代替案「ボルダルール」のメリット・デメリットを分かりやすく どさんこ北国の経済教室
https://ja.wikipedia.org/wiki/アローの不可能性定理
投票者に3つ以上の独立した選択肢が存在する場合、如何なる選好投票制度であっても、個々人の選好順位を共同体全体の順位に変換する際に、特定の評価基準を同時に満たすことは出来ない
ここでいう「特定の評価」とは以下のようなもの
定義域の非限定性
非独裁性
パレート効率性
無関係な選択肢からの独立性