tokenomics
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Defiを理解しようシリーズ 第2回: Curve DAO | dK
流動性マイニングについて
利用したユーザーに対してガバナンストークンを付けて返すことで、そのプロダクト自体へ貢献するインセンティブが生まれる
CompoundのガバナンストークンであるCOMPや、UniswapのUNIとかが主な例
今ではほとんどのプロダクトに対して、この仕組みが組み込まれている
しかし、インセンティブ設計がうまくいかないと、ユーザーは手に入れた瞬間に売りに出すので売り圧が強くなり、発行したプロジェクトトークン・ガバナンストークン共に暴落してしまう
結果、TVL(現状でいう時価総額とかと思ってもらっていいかも?)も落ちてプロジェクト自体が死んでしまう
Curve FinanceのToknomics
プロダクトの利用によってガバナンストークン(CRV)が手に入るが、そのままでは効力を持たない
一定期間ロックすると、veCRVに進化する
投票力
プロトコルが得るFeeの50%
Liquidity Gaugeから得られるCRVのブースト
Curveの公式リソースを読んでみる#621aec1e09c5f200007a46abで触れていたものtkgshn.icon*2
Gauge Weight
「CRVを発行されるたびにどれだけの割合で受け取るか」を決定するのが、Liquidity Gaugeという
その比重(Weight)を決めるために投票力が必要
みんなできるだけ多くほしいよねtkgshn.icon*3
ちなみにこの「CRVを手に入れられる割合(Gauge Weight)」は変わるらしい
このWeightは10日に1回変更することができ、毎週木曜日の午前0時UTCに更新されます。
では単純にFraxプールに入れると一番多くCRVを貰えるかというとそうではなく、プールの量が大きければ大きいほど$1あたりの受け取れるCRVの量が減ります。
veCRV
通常のDAOではトークンの量に比例した投票力を持ちますが、CurveのDAOの投票力はCRVではなくveCRV(vote-escrowed CRV)の量で決定されます。
ちなみにこれはveTokenの一種tkgshn.icon*2
veCRVはVotingEscrowにCRVをロックすることによってのみ得ることができるトークンです。購入も譲渡もできません。
ブースティング
Curveでは、ユーザーへガバナンスへの参加を促す仕組みの一つとして、veCRVの保有量に応じて、CRVの受け取り量をブーストする機能があります。
つまり、veCRVの保有によって最大 1/0.4=2.5倍のブーストがかかります。
この式の意味するところは
全体に占める自分のveCRV保有量が大きければブースト係数は上昇
預け入れるLPトークンの全体のプール量が大きければブースト係数は上昇
となります。
ユーザーはより多くのプロジェクトトークン(CRV)を手に入れたい
しかし、手に入れる方法はCRVをロックすることでしかない
上記で説明したように、CRVを多く獲得しロックすることによって特定のプールのGauge Weightを高め、プールにブーストをかけることができます。
ユーザーはveCRVを自分で保有してブーストをかけることはできますが、CRVを手に入れロックしなければならないため効率的ではありません。
そのため既にCRVを保有しているイールドアグリゲーターを使用します。現在最も有名なのはYearn FinanceとConvex Financeです。
ユーザーはveCRVを自分で保有せずとも、イールドアグリゲーターがもつブーストの恩恵に預かることができます。
また、CVXを直接保有しロックしなくても、保有者に賄賂(トークン)を渡し投票を行うvotiumというプロダクトがあります。
#Curve_War