Funding the Commons 講演:「Open academia に向けた研究の分散化」|アカデミスト株式会社
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2024年7月24日、渋谷の国連大学にて開催されたDeSci Tokyo/Funding the Commons Tokyoにて、アカデミストの柴藤が登壇しました。DeSci Tokyoは、世界的なムーブメントとなりつつある「分散型科学」を日本でも広めるため、2023年に日本で立ち上げられたプロジェクトです。2023年には、academistにて目標額の2倍以上となる230万円超の支援を得て、第1回のカンファレンスが開催されました。2年目となる今回は、公共財への新たな資金循環づくりを目指すイベントシリーズ「Funding the Commons」の一環として開催されました。 柴藤から
「Closed academia」では、研究は主に公的資金で賄われています。これによって、サポーター(つまり納税者)と研究者の間には距離が生まれ、研究者は主に政府の資金提供者に研究計画をアピールすることになります。そして研究成果の主な受け手は、同じ分野の研究者に限られています。私たちの見方では、この「Closed academia」の文化こそが、多くの問題の背景にあるものです。研究者は自分の本当の関心を追求する自由が制限され、社会は研究の価値を十分に理解したり、その恩恵を受けたりする機会を逃しています。
雷雲プロジェクトは、宇宙物理学を専門とする研究者たちが、雷雲から放出されるガンマ線を観測することで、雷の形成メカニズムを研究したものです。
産業界のパートナーがサポートする賞形式のプログラム(academist Prize)も実施しており、Quadratic Votingのメカニズムを用いて、支援の総額ではなくサポーターの数に基づいて資金を配分しています。 https://gyazo.com/3806835ede38615ca9db633601cda0da
研究者、支援者、Re:Relからなるチーム自体の自律的で分散型の形成を実現することを目指します。これが「分散型研究所(Decentralized Research Institute)」の構想です。