2023/3/25 白取先生返信下書き
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from 2023/3/25
何を書くか
Civichatでの振り返り
なんでDeCartographyやってるか
あんまりうまくいかなかった件
次どうするか
一旦箇条書きで書いて、その後パラグラフにしてメールの返信はしようかしら
これパラグラフにするの難しくないか?自由に回遊できる空間を送りたいのに。パラグラフは空間・次元が少なすぎるtkgshn.icon*3
この文章で伝えたいこと
Civichatを経験した上での振り返り
自分が最近何をやっているか
今後どうしていくか
できそうなアライアンス等
ご無沙汰しています!
ある程度ご存じな通り、Civichatをやめた理由としては「ソフトウェアを作ったとしても、それらを支えるコンセンサスシステム(いわゆる民主主義)が大事」というところです。
そこで、去年の夏ぐらいから本格的に仮想通貨・暗号通貨のエコシステムに関わっていました。BitcoinやEthereumという単語に関して聞いたことがあったり、「お金儲けができるよくわからないもの」という印象を持っているかもしれませんが、まぁ僕はそんなことをするはずもなく、前職(?)の文脈の延長線にあるコンセンサスシステムの研究と開発をしています。
意外かもしれませんが、ソフトウェア(コード)をベースに構築されるサイバー空間でも「政治」は切り離せていません。簡単にいうと、政治とは"決める権力”そのものだとした時に、限りある資源をどこに分配するのかという問題です。
そこで、既存のソフトウェアにもOSSというのはあったけど、
Civichatがなぜ国家にとって必要か、直近で行っている事業について
Civichatはエンドユーザーである市民向けのインターフェースとしては、かなり完成度の高いものを提供できたと思う。
でも、それらを取り巻く環境として、社会保障制度を執行しているのは地方自治体と官公庁だし、それらの財源は徴税から生まれている。
Civichatとして、いくら社会保障制度という情報のデリバリーを上手くできたとしても、自治体職員に「これを使えば仕事が楽になるよ」というDXの問題は解決できなかった。
覚悟が足りてなかったという言い方もできるかもしれない。tkgshn.icon
(往々にしてこれは「ソフトウェアとして解決できること」と社会実装には大きな隔たりがあり、説得の問題ということに気がついた)
Most Important Scarce Resource is Legitimacyとかもそういうものの1つかな
ものすごく端折ると、「本当に最高のCivichatを作ろうと思うと建国しかない?」という結論になるが、現実的に考えて出来るところからやっていくのだけが正義だ
建国にはものすごくコストがかかるので、ほとんどのチームやプロダクトは、単一のサービス提供者が提供できる範囲でしかサービスを提供しない。(企業が単体で一周ユーザー体験を完結させなければいけない)
「渋谷区の保育施設関連の制度」の申請代行を行うという機能をリリースしたときに、最初は「エンドユーザーにフォームに情報を入力してもらって、Civichat側で(物理的な)郵便物を生成してひたすら送る」という物理封筒DoSS攻撃みたいな方法を取った
自治体はAPIがない
ソフトウェアがあるパラダイムを前提にしているアーキテクチャは、「プラグインアーキテクチャー」という方法に従っている。
デジタルプロダクトの最小単位はAPI
その結果、保険のlemonadeや病院関連のUbieなどは、最初は小さく初めて大きくさせていく方法をとっている
→Govtechのプロダクトは受託かtoBの焼き増しでしかなく、スタートアップっぽいものなど存在できないのでは
公共・Govtechという領域において、これはなかなか難しい
ある程度会社としての規模が大きくなるとロビイングみたいなリソースを割くことができるが、Civichatの場合はシード期からやっていた(シードで死んだんだけどね)
社会保障事業の記述を「努力義務」から『権利』にロビイング
規格整備・ルールメイキング
パブリック・アフェアーズ
自分が「起業家」のことを世界線フルスタックエンジニアと呼んでいるのは、情報科学だけでは到達できない世界線が明確に存在することを知っているからだ。
という前提を置いた後に、何がイシューだったかというと完全にスケーラビリティの問題だった
制度の記述ってスケールしなくない?問題
公共制度の利用条件は法律や条例をもとに定義されていて、それらは自然言語で記述されている
チャットUIで制度を推薦するには、機械可読できるような仕組みが必要
公共制度の機械可読フォーマットまとめ
これそのものが負債で、Civichatの場合はtkgshn.iconが自然言語を読んで形式化していた。
もちろんスケールしない
civichat-langという、DSL(ドメイン固有言語)を開発していたこともあったけど、根本的な問題は何も解決していない
Civichatの制度条件記述に関する研究開発について
形式論理記述の標準化
グラフの同値性判定の実用例(名前が違うだけで全く同一の振る舞いをする関数を見つけてマージする)
Civichat-langのGUI
ここら辺は、デジタル庁&政府CIO上席補佐官の平本さんが「CPSV-J」という取り組みをしてたり、フランスでは「OpenFisca」という似たフォーマットがあったりする
「認知・選択格差を減らすためのアーキテクトをどのようにソフトウェアで構築できるか」という問いに対して、Civichatという解を出しに行った
アキネーターとエキスパートシステムの差異
なぜ「チャットUI」なのか
手続き型のソフトウェアによって選択肢を認知する
Civichatとは何か?を簡単にまとめると、
認知できない数ほど膨大な選択肢の中から、
その「選択肢」は利用条件を持つ
知りたいものに関する検索キーワードではなく「自分に関する情報」(前者と違って、聞かれると答えられるのが大きな違い)を入力することで
自分が利用可能な社会保障制度を推薦できるツール
結果的に、チャットUIを採用した。
Webで欲しいものを見つけるためには、言語化し、検索というかたちで広大なウェブに問い合わせる必要がある
「初めにことばがあった」ではないですが、ウェブは、ことばなしには始まりません。
検索キーワードを知っている人は、Webを使いこなすことができるが、そうじゃない人は探索範囲が広すぎて「欲しかったもの(ただし言語化できていない)」は見つけられない
認知できないものを検索することは不可能
知らない単語は入力できない
「留学 格安」と『留学 無料』の例え
検索ではなく探索が必要、チャット"探索"で文脈を語れるかという問い
「検索」と『探索』の違い
「わからない」を「わかる」にする方法の話
制度推薦チャットボットは2種類ある
詳しくは、
リクルートでSUUMOリサーチセンター研究員を務めている相島雅樹さんの『「ウェブ」と「アプリ」では解けない問題について』という記事を読んだ後に、
そのアンサーとしてチャットUIこそが今必要なものだ!という文脈で書いた、「ウェブでもアプリでもない第三の選択肢としてのチャットUIで、選択格差を是正する方法」を読んでほしい