入社と葛藤 - 雑種路線でいこう
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最初は「青田買いの何が悪い?」の一部だった自分語りが論旨と関係ないので分割・加筆する。久しぶりに自分が働き始めた頃のことを思い出しながら、在学中に就職するとはどういうことか考え直してみた。僕は1998年2月、20歳の時に学部2年の終わりで前の会社に入社した。2002年10月、25歳で今の会社に転職したから4年半ほどお世話になった訳だ。
その後の展開を考えると僕の読みは確かに正しかった。2.4GHz帯だけでは輻輳が激しく、後に帯域が拡大された5GHz帯では屋外のカバーは難しい。ホワイトスペースを使えばスケールするかも知れないが、日本での実用化にはまだ何年もかかるだろう。アドホック通信はバッテリー消費を加速するので自動車で使えてもモバイルには向かない。いろいろ夢想しては結局のところ何も実装しなかった。けれども例えば無線LANでのネット接続共有はFONが事業化したのだし、やれることから始めて走りながら考える手はあったのかも知れない。どっちにせよ僕には仲間がいて、何かに挑戦し始められる程度の注目を浴びたのに、結局のところ踏み出さなかった。様々な目に遭って大人の世界に対して臆病になり、結婚して子どもができてリスクを負えないと勝手に思い込み、まだ若いんだし今は力をつける時期だと逃げた。その罪滅ぼしという訳でもないが、足掻きながら気づいた電波政策やIT産業の構造を巡る問題に対しては転職後もコミットし続けている。