ひとはなぜ暗黒に啓蒙されたがるのか?(暗黒の啓蒙人) | 現代新書 | 講談社(1/5)
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from 2022/2/22
ひとはなぜ暗黒に啓蒙されたがるのか?(暗黒の啓蒙人) | 現代新書 | 講談社(1/5)
関連にニックランドと新反動主義がある
完全に新官房学(経済、投票、ソフトウェアでの表現)に倒錯している、、、、、、、tkgshn.icon
この記事の内容とは関係ないけど、「啓蒙」ってかっこいい
#かっこいい名前・概念を挙げていく
啓蒙とは「蒙を啓(ひら)く」という言葉の通り、無知を知恵の光で照らし、明るく啓かれた状態へと導くことを意味します。歴史的に言えば、中世の暗闇を理性の光で照らし、近代へ導くことを意味しました。
新反動主義
「新反動主義(Neoreactionary)」と呼ばれる一群の人たちです(「NRx」なんて略したりするのですが、正直これはカッコいい……)。
新反動主義については、近代以後に確立したリベラルな価値観――民主主義、人権、平等、ヒューマニズム……――を否定し、国家による介入なしの自由な経済活動を志向する思想、くらいに掴んでおけばよいと思います。
その主な担い手は、シリコンバレーのリバタリアン起業家たちです。
新官房学
官房学のオルタナティブな思想
そして“新反動主義最恐のシス卿”(ランドの表現です)メンシウス・モールドバグことカーティス・ヤーヴィン。彼もまたシリコンバレーの起業家にしてエンジニアです。
モールドバグはティールによる啓蒙批判をさらに推し進め、「新官房学(ネオカメラリズム)」なるものを提唱します。
新官房学の考え方の下では、国家は一つの企業であり(gov-corp)、そのトップにはCEO的な経営能力を有した者が就き、株主であり顧客である住民たちにサービスを提供します。
そしてそのサービスが芳しくないと感じたならば、株主にして顧客である住民は、声を上げるのではなく(それだと普通の民主主義ですからね)、黙って別の国家=企業へイグジットするべし、と。
移動式投票そのもの
国家間の流動性を上げれば全てが解決する
世界政府の樹立と、国家間の流動性をあげることは同意義
文脈補足: 若者は選挙に行くより独立国を作るべし
ちなみに、モールドバグが言うには、「民主主義がまったく伴わないままに、市民に対して非常に質の高いサービスを提供している」例としては、18世紀プロイセンのフリードリッヒ王の治世、21世紀の香港、上海、ドバイが挙げられるのだそうです。
(もう一つちなみに、モールドバグの推しCEO第1位は、かつてはスティーブ・ジョブズ、今はイーロン・マスクだそうです。)
ニック・ランド
『暗黒の啓蒙書』の著者、ニック・ランドの経歴についても見ておきましょう。
ランドは1962年イギリス生まれの哲学者です。バタイユやドゥルーズ=ガタリなど、主にフランス現代思想を研究、90年代中頃にはイギリス・ウォーリック大学の講師として「サイバネティック文化研究ユニット(Cybernetic Culture Research Unit: CCRU)」を設立します。そしてそこで哲学に留まらず、SFやオカルティズム、クラブカルチャーなどの横断的な研究と実践に従事します。
そんな研究者人生を歩んだランドですが、そのスタイルは「異端」そのもの。およそアカデミアの「正統」からかけ離れた断片的で錯乱したような文体を弄し、あたかも主流の権威からの逸脱をあえて志向するかのようでした。
当時のあるクラブイベントで、ジャングルのビートが鳴り響くなか、フロアに横たわり、アントナン・アルトーの詩を奇声とも祈りともつかない調子で詠唱した、なんて逸話もあります(木澤佐登志氏前掲書より)。
悪くなるほど良くなる
「悪くなるほど良くなる」(加速主義の名づけ親ベンジャミン・ノイズの総括)と考えるのが彼らのスタイルなんです。