ヘーゲル・大人のなり方
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大きくはヘーゲルの精神の現象学、法権利の哲学を取り上げた内容
法権利の哲学において、国家こそすべて国が戦争するならば参加すべきであるとした
最終的に批判を受けることになった理性国家に自己を見出す姿勢に至るまで、ヘーゲルが見いだしていた理性を、フランス革命やドイツの当時の状況などの歴史を踏まえて解きほぐしながら解説する
普遍や客観、自己意識、自由……、最終的にヘーゲルの到達して「理性と普遍性」への態度を現代を生きる大人の技術として提示しているといった感じ
むすびの現実へのメッセージが印象的
私たちは、他人との関係の中で生きている。家族や、友人関係や、会社や、自分たちのサークル。集団や関係は、悦びを与えてくれる面もあるけれど、とても息苦しいものになることもある。関係の悩みこそ、私たちの悩みの半分くらいをしめている、といってもいいかもしれない。
(自己了解や内省の文脈で)自分との関係のとり方について考えてみること。互いの自己了解を交換する(話し合う)ことによって、他人がどうやって生きてきたのかをわかろうとすること。そういう過程をとおして、自分との関係をより望ましいものにつくりかえていくこと。こういう営み自体が大きな悦びになるはずだ。