スループット、在庫、業務費用
企業の目的は収益を上げることであるという前提に立ったうえで
ユーザーに価値を提供するに言い換えると途端に以下の指標が成立しなくなるので、プロダクト開発においてはスループットがなんであるかを決めていかないと難しい気がした
例えばスループットを製品のリリースと考えた場合、これはビルドトラップと一緒で企業の目的を果たしているとは言い難い。マーケティングが売れると踏んだ上で、市場にニーズがあるという前提においてリリースされないとそれはスループットではないのでは、という見方もできる
ただ開発だけに閉じた局所的な実際のスループットは継続的なアップグレードや脆弱性対応など
TOCにおけるスループットは意味合いがちょっと違っているので注意かもしれない。組織デザインにおけるスループットコントロールはプロセスコントロールに近い
3つの指標
スループット:「スループットとは、販売を通じてお金を作り出す割合のことだ」 在庫:「在庫とは、販売しようとする物を購入するために投資したすべてのお金のことだ」 業務費用:「業務費用とは、在庫をスループットに変えるために費やすお金のことだ」 プロダクト開発の現場における換言するとこうなんじゃなかろうか
スループットは「"マーケティング"を通じてお金を生むプロダクトを作り出す割合」
在庫は「売ろうとしているプロダクトを作るために投資したすべてのお金のこと」
業務費用は「プロダクトのために投資したお金をプロダクトが作り出すお金に変えるために費やすお金」
スループットは、入ってくるお金。在庫は、現在製造プロセスの中に溜まっているお金。業務費用は、スループットを実現するために支払わなければいけないお金。入ってくるお金、中に溜まっているお金、それから出ていくお金、それぞれに指標がある
開発においては分業制のスタイルだと、様々な業務費用(支払わなければならないお金)をかけて、ディスカバリーをおこなう・ユーザー調査を行う・デザインをするなどを経て在庫(溜まっているお金)、つまり確度の高い計画と中間成果物を生み出すだそうとする
「スループット>業務費用」が企業のゴール達成に必要
失うお金はすべて「業務費用」、売ることができる投資はすべて在庫になる
在庫…すぐに売れる見込みないもののために作業を進めて在庫をためるというのことは、将来入ってくるお金のためにいまあるお金を犠牲にしているということになる