ほとんどの介入は役に立っていない、あるいは役に立つかどうかも誰も調べてさえいない。遺伝の影響に目をつむってるから
ひとつには、その実験を行うのが難しいから。
一つの要素だけ変えて比較する、というのが現実的に不可能。
人間が取る行動は、置かれた時間と場所により変化してしまう。
人間の心理には、幸せや人生の満足度など、定量化しにくい概念が絡んでいる。
介入を考える上で、遺伝は無視できない。遺伝と環境要因の境目は朧げでしかないから。
論点1:環境的な経験は、成り行きと相関はしても原因ではないかもしれない。
論点2:原因となる環境要因を見誤った施策は、無駄どころが有害でさえある。
遺伝データは、第一の論点にも第二の論点にも役立つのに。