『佐々木さん、自分の時間がないんです』
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本書は2019年7月に発行された『佐々木さん、記録って何の役に立つんですか?』の姉妹編です。
同書での聞き手は佐々木正悟さんとごりゅご(五藤隆介)さんの対談でしたが、今回は佐々木さんとTak.による対談です。
「自分の時間」がないというのは、現代の私たちの多くが抱える悩みではないでしょうか。まさにその悩みに対処するために──「自分の時間」をなんとか生み出すために──タスク管理やライフハックに興味を持ったという人は少なくないでしょう。佐々木さんの読者にもそういう人は少なからず存在するはずです。
その悩みに対して、佐々木さんはさらっと「自分の時間はゼロでいい」と言い切るのです。
なぜ「自分の時間」はゼロでいいのか?
本書の対談で明かされる佐々木さんの考え方は、「優先度」や「重要度」といったタスク管理でおなじみの概念を覆すのではないでしょうか。
本書巻末「自分の時間がない」人のために(佐々木正悟)より:
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結論として「自分の時間がない!」と嘆いている人は、
1.他人からの依頼に可能なかぎり対応する
2.自分の身体からの要求に可能なかぎり対応する
ことによって、悩みの大半が解決されるはずです。
とくに「1」については、多くの人が逆に考えてしまっています。
「他人からの依頼」を可能なかぎり排除、もしくは短時間で応対し、なるべくたくさんの「自分の時間」を確保しなければいけない、と考えているのです。
この「戦略」は、誰でもすぐに考えつくものですが、もしこれでうまくいくのであれば本書を手にとらないでしょうし、「タスク管理」が必要だとは思わないでしょう。
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「夢」や「好きなこと」や「家族」のための「自分の時間」が足りない、すべての人に本書を贈ります。
(Tak.)
==== 本書の目次 ====
Part 1 「自分の時間」を考える
○「自分の時間」はゼロでいい
・「小さいこと」は小さくない
・「自分の時間」はゼロでいい
・時間を使っていることはすべて重要
・「自分のための時間」と「他人のための時間」を区別しない
○「自分の時間」は主体的な時間
・「自分の時間」は「身体のケア」と「他人からの依頼」以外の時間
・「自分の時間」には主体的なニュアンスがある
○「自分の時間」は社会的な欲求
・社会的な欲求不満
・生理的でも社会的でもない欲求はタスク管理の対象外
・社会的欲求を自問する
・望みをわかっていないから「小さいこと」に感じられる
・「小さいこと」を徹底的にやる
Part 2 「自分の時間」を生きる
○「小さいこと」を見極める
・「依頼者が自分」のタスクを取りのぞく
・依頼者自身も「小さい」と思っているタスクを取りのぞく
・どう考えても「小さい」依頼だったら
・依頼の見極めをいちばん先にする
・依頼者の真意を質問する
・優先順位を考え始めて時間を失う
○時間を最高品質にする
・時間に名前をつけず、瞬間を拡大する
・出し惜しまない、恐怖感を持たない
○恐怖感と生理的欲求
・締め切りより最高品質を考える
・恐怖感を持たないこと
・恐怖感は生理的欲求の時間を増大させる
○恐怖感からスタートしないために
・必要なのは「リアルな答え」
・自分(の知っていること)を知る
・自分についての本当のところを出す
○「自分の時間」が残らなくても
・「自分の時間」をゼロにすると時間が空く
・「自分の時間」が残らなくても社会的欲求は満たせる
まとめ
○「自分の時間がない」人のために(佐々木正悟)