第4章 求められる記憶力
おそらく、永久に群れから立ち去るような種の場合、優れた回想能力は、精神的なエネルギーの無駄遣いであり重荷になるのだろう。
覚えられるだけ覚えていればいいというわけでも無いのか。精神的なエネルギーというのは脳が働くコストみたいなものかな。
鳥は、他の親のひなが混ざっている可能性がありそうな場合には、年齢でひなを区別する。
生殖時期が固まるから、こうできるんだな。。。
イヌを飼うとき、2~3ヶ月くらいの仔イヌのとき親から離れるわけですが、子どもはわりとすぐ、半年とかで、親を忘れる(わからなくなる)ようです。親はもう少し長く記憶しているようです(気のせいかもしれません)
言われてみると小学校くらいの友人でも顔と名前は覚えているので、動物と比較して人間の記憶力はなかなかすごいと思った。
自分は人の顔と名前を覚えづらいのだけど何か関連はあるのかな
日常生活における顔の認知スタイルを質問紙によって調査し,顔の意図記憶,及び偶発記憶の再認成績とどのような関係を示すかを検討した。再認記憶実験では,符号化時に喜び,あるいは怒りの表情で提示した。再認テストには記銘時と再認時で同じ刺激が示される同画像再認課題と,同一人物の異なる表情が示される異画像再認課題を用いた。ヒット率と顔の認知スタイルの相関を検討したところ,偶発記憶事態では同画像再認課題,異画像再認課題ともに喜びで符号化したときに顔の認知スタイルと相関が示された。一方,意図記憶事態ではいずれの再認課題においても相関は示されなかった。この結果は,偶発記憶事態での再認成績が日常生活で示される顔の認知スタイルを反映していることを示唆している。このことは,我々が日常生活において,人と出会ったとき,顔を覚えようと意図することは少なく,「この人はどんな人であるのか」といった対人関係を築く準備を行うことが多いという日常的経験とも一致する。
友人の友人が信頼できるの分かる。あと、所属している会社とかコミュニティを聞いた時も、最初から他の人よりも信頼できることがある気がする
マンハッタン島からほど近い場所に生息するニシンの群れは、かつて二〇〇〇万匹を擁していた(しかもその面積はマンハッタン島の面積に匹敵していた)。コウヨウチョウの集合体の上限はない。アフリカの上空を一〇〇万匹の群れで旋回し、眼下では、同じくらいの大きさのヌーの群れが轟音を立てて走って行く。巣を作る鳥で言えば、最大の群れは、チリのグーフォ島で四〇〇万羽が集まって繁殖するハイイロミズナギドリだろう。
マンハッタン島の面積と同じくらいのニシンの群れすごいな。。。まぁ、人間もそうなのかもしれないが。。。
チンパンジーは全員を知る必要がある。アリは誰も知る必要はない。人間は誰かを知っておくだけでよい。このことが、これほど大きなちがいを生んでいるのだ。
人間がすごそうに見えるけど、アリの「誰も知る必要はない」のがすごいなって思ってしまう。
アリは臭いとかフェロモンだけで判断しているからでしょうね。でも、そこをハックされて寄生されたりしてしまう。