INSPIRED_顧客の心を捉える製品の作り方
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概要
著者:マーティ・ケーガン
略歴:ヒューレットパッカード、ネットスケープ、イーベイなどで製品やサービスの開発に色々な立場で携わってきたプロダクトマネジメントの専門家
00_はじめに
コラム0-1_デザインが優れた製品
管理職としての日常業務は3つの領域に分けられる
1. 人:製品開発のための組織と、各メンバーの役割と責任を指す
2. プロセス:たくさんの人をワクワクさせる製品を見つけ出し、作り続ける作業工程、活動およびベストプラクティスを指す
3. 製品:たくさんの人をワクワクさせる製品を定義する特性のこと
著者が製品開発に取り組むときに気をつけている10の心理
1. PMの仕事は、価値のある、使いやすい実現可能な製品を見つけ出すこと
2. 製品を見つけ出すのは、PM、インタラクションデザイナー、ソフトウェアアーキテクトの共同作業である
3. エンジニアリングより重要なのがUXであり、たいていの場合エンジニアリングよりも困難である
4. エンジニアはたいていの場合UXデザインが苦手。エンジニアは実装モデルで考えるが、ユーザーは概念モデルで考える
5. UXデザインとはインタラクションデザインとビジュアルデザインの療法を意味する
6. 機能性(製品要求)とUXデザインは本質的に連関している
7. 実際のターゲットユーザーに対して、早いうちから事ある毎に、製品のアイデアを検証しなければならない
8. 簡単に、何度でも、すばやく検証するためには正式版が正確にイメージできる試作品が必要である
9. PMの仕事は、価値があって使いやすく、実現可能という目的を満たす上で必要最小限の製品を特定すること
これにより、製品化までの期間と製品の複雑さを最小限に抑える
10. 必要最小限まで削ぎ落とされた機能の製品であって、検証が終われば、製品の機能を分解することはできなくなる
01_01部_ソフトウェア製品の開発に関わる人たち
プロダクトマネージャーの任務と役割
プロダクトマネージャーの任務
製品の市場性を評価すること
開発すべき製品を定義すること
プロダクトマネージャーの役割
作りたい製品のプロフィールを細かいところまで決めること
実際の顧客やユーザーと共に製品を検証すること
プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントの違い
プロダクトマネジメントの役割
価値のある、使いやすい、実現可能な製品を見つけ出すこと
プロジェクトマネジメント
製品を市場に送り出すこと
優れたプロジェクトマネージャーが備えている7つのスキル
1. 緊迫感
2. 立案者たること:問題を明確かつ簡潔に整理し、建設的な会議を運営する
3. 明晰な思考力:個々の問題を解きほぐし、根底にある問題を明らかにし、全員が問題の解決に集中できるようにする
4. データ指向:データを求め、その背景にある事実に裏付けられた意思決定をすること
5. 決断力:緊迫感を伝え、問題を明確にし、データに基づいた意思決定をする
6. 判断力:いつ何をどのように行うべきかを心得る
7. 姿勢:言い訳の材料は潤沢に存在するが、それを何とかするための存在がプロジェクトマネージャーである