プレトタイピング
最も早く価値を検証する手段
プレトタイピングの種類
1. メカニカルターク型
2. ピノキオ型
3. ニセの玄関型
4. ファサード型
5. YouTube ビデオ型
6. 一夜限り型
7. 潜入者型
8. ラベル張替え型
/icons/hr.icon
1. メカニカルターク型
メカニカルタークとは「機械が行っているように見えるが実際は人手」のシステムの俗称
例:Fold4U 社
自動折り畳み機能付き乾燥機の市場テスト
コインランドリーの乾燥機を改造し、追加料金で社長が洗濯物を折りたたむ
「顧客は 2 ドルを支払ってでも、洗濯物を畳んでほしい」と確認
/icons/hr.icon
2. ピノキオ型
紙や木でモックを作り、本物のように扱って役立つか確認
例:Palm Pilot
開発者は同じ大きさの木片を持ち、胸ポケットに入れる
タスク発生時にあたかも本物のように扱う
1 日の使用頻度や目的を検証
/icons/hr.icon
3. ニセの玄関型
商品が存在するかのように広告や LP を出し、反応を見る
例:低予算旅行ガイドブック
雑誌に「低予算旅行向けガイドブックのカタログを 1 ドルで送る」と広告
ガイドブックもカタログも未作成
反応があったため、実際に制作・配布
/icons/hr.icon
4. ファサード型
機能する入口を作り、裏側には何もない
「ニセの玄関」との違いは購入ボタンが機能するか
例:カーズダイレクト
クレジットカードで車を購入できるサイトを作成(1999 年)
一晩で 4 件の注文、サイトを即閉鎖
車を新車で購入し顧客に届けた(赤字)
オンライン自動車販売事業の有望性を確認
/icons/hr.icon
5. YouTube ビデオ型
製品が未完成でも、完成したような動画を公開し反応を見る
「ニセの玄関」の現代版
例:Dropbox の Y Combinator でのピッチ資料
/icons/hr.icon
6. 一夜限り型
短期間の実証実験で意思決定に必要な十分なデータを集める
例:テスラの移動型ショールーム
テスラ車のショールームをどこに開くべきかを検証
コンテナを改造し、移動型ショールームを作成
実際にテスラを買う前に頭金 5000 ドルを支払う人が何人いるかを確認
/icons/hr.icon
7. 潜入者型
製品を量産化する前に、店頭に並べて反応を見る
例:Upwell Design 社の Wallhub
フックが付いた多機能スイッチカバーを発明
IKEA の店頭に潜入して設置、客がレジに持っていくかを確認
オンラインショップでも同様のことは可能
実際にやる時は許可をもらった方が安全
/icons/hr.icon
8. ラベル張替え型
既存の製品のラベル(パッケージ)を貼り替えて、顧客の反応を見る
例:本を書く前に売る
書籍を書く前に、表紙カバーだけ作成して、既存の本に被せる
それを店頭に置いて(7. 潜入型との組み合わせ)、反応を見る
手に取った客に事情を説明する
気を悪くしないよう、何かプレゼントを用意しておく
/icons/hr.icon
2~3 個のテクニックを組み合わせて使う
例
7. 潜入者型 + 8. ラベル張替え型
表紙だけ作って他の本に被せて書店に置き、客が手に取るかを確認
本を買う前に、どのくらい売れそうか検証できる
1. メカニカルターク型 + 4. ファサード型
Uber Eats のようなサービスが過疎地でも使われるのかを確認
サービスを開始する前に、需要があるかを検証できる