ヘルマン・ムテジウス
1896ー1903の間、ロンドンのドイツ大使館にて、イギリスの近代工芸を研究する。
ドイツ帰国後に、イギリスの建築芸術の移植の努力し、ムテジウスを中心にしてドイツ工作連盟を創立する。 ムテジウスとドイツ工作連盟について、アドルフ・ロースは以下のように述べ、ドイツ工作連盟を批判している。 ヘルマン・ムテジウスといえば、イギリス人の住まいと生活について我々を啓発してくれた幾冊かの著書で知られる建築家だが、このムテジウスが最近、ドイツ工作連盟が目指す目標なるものを上梓、発表し、連盟の存在意義をそれによって根拠づけようと試みている。読んでみると、その目標はたしかに素晴しい。だが、ドイツ工作連盟に限って、そうした目標を達成することはあり得ない。(「文化の堕落について」『装飾と犯罪』p. 118)