創発
創発(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。 階層の論理的構造が意味するのは次のようなことだ。すなわち、より高位のレベルは、下位のレベルでは明示されない仮定を通してのみ、出現できる。したがって、それは創発とみなされる過程なのである。(『暗黙知の次元』p.80)
生命が誕生する最初の創発(イマージャンス)は、後続するすべての進化段階の原型である。それに基づいて、進化の階段を昇っていく生命形態が、より高次の原理を携えて出現していくのである。(『暗黙知の次元』p.86)