EBM2:音速巡航エビフライ型航空機
エビフライ……
エビFly……
https://gyazo.com/a40d1760106bc404cf5dd3be95f0eae3
飛ぶ
という理由で開発された機体です。
◆開発コンセプト
空戦やジャンクタンク等の対戦鯖とは別に、遊覧飛行や非武装カオスといった非戦闘鯖も開催されるのがBesiege日本コミュニティの魅力。
皆が戦わずワイワイ集まる空間に参加して一緒に遊ぶために、空戦機として開発しているTHシリーズとは別に開発されたのがこの機体です。
空戦機をそのまま持ち込んで遊ぶ事も可能ではありますが、非戦闘鯖では普段武装として使用しているBattleBullet2等の機銃MODが禁止されるのが一般的であるため、
機体から強制的に機銃が外れた状態になる事で重心位置が変わり、風見安定が崩れて操縦不能になる事が少なくありません。
また、多くの飛行部の方々は機銃を排した史実の飛行機の再現機(スピットファイアとか)を遊覧飛行用に作られていますが、
自分は史実の飛行機を全然知らない、かつ原作再現に挑戦するには余りに拙い造形技術と、周りの見る目が飛行機のプロ達という事が重なり、
遊覧飛行用に正統派なプロペラ機やジェット機を作るというのは、かなりハードルが高いものでした。正直空戦機で手一杯というのもあります。
https://gyazo.com/e78b1dc0cf273759c7fa3f2f87ec6c15
なのでエビフライにしました。
華やかな洋食メニューの定番で大人から子供まで大好き、さらにBesiegeのバニラスキンに色合いが近く再現が比較的容易と、
周りから注目を集められる遊覧飛行用の機体に適正があると考え、航空エビフライの開発を行うことが決定しました。
何故飛ばそうと思ったのかと聞かれれば、それは飛行部所属だからですとしか言えません。そこに深い理由はない。
そして、航空エビフライを遊覧飛行用として開発するにあたり、
鯖主に出来るだけ負担をかけない省パーツ設計
爆散対策のために無敵を外しても問題なく飛行可能、かつ無敵時にも爆散しにくいシンプルな構造
広いマップを快適に移動し、他プレイヤーに合流するための速度性能
変態編隊飛行にも対応できる低速巡行性能と機動力
美味しそうな見た目
以上5つのコンセプトを掲げ、約1週間で機体のベースを作り上げ、
そこから微調整と改良を繰り返して完成したのが本機・EBM2です。
◆デザイン
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まずはこの特徴的なデザインについて。
本機は「先端の操舵用コア」「回転衣の胴体」「尻尾を模したエンジン」の三要素で構成されています。
機首にも衣を付けて丸っこくすれば、食卓に並ぶ美味しそうなエビフライにする事も出来たと思いますが、
それを再現する造形技術がそもそも無いのに加え、そんな可愛い機体がマッハ2で飛ぶのもなんだかなぁという事で、
機首にはエンジンノズルスキンを採用したコアブロックを使い、戦闘機のような流線型のデザインにすることで、
戦闘機だったはずの飛行物体が後ろからエビフライに侵食された的な、SFと洋食が融合したデザインに仕上げました。
◆構造解説
https://gyazo.com/681ce4675bccca738c07f95b50eecd5c
まずは機体後部のエンジンから。
本機はホイール3枚・プロペラ8枚を用いた非常にシンプルなエンジンを採用しています。
ペラ角度が尻尾を表現するために大きく後方に傾けてある上、エンジンのホイールが少ないため推進力は弱め。
全開時の最高速度は約400km/hで、これを低速飛行時の推進力としつつ、逆回転させることでブレーキとしても機能します。
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次に胴体について。
本機最大のギミックである「回転する衣」を表現するために、エンジンが胴体と直結しており、胴体が錘の役割を果たす、
そういう意味では、尻尾〜胴体までが一つの大きな錘式単発エンジンとなっています。
またこの胴体の中には、限凸したフライングブロックが埋め込んであり、
Cキーでブーストする事で瞬時に音速を超え、最大マッハ2の高速巡行を可能としているインチキ構成です。
ちなみに、衣を表現するために計28枚のウッドパネルを使用しており、これだけの装飾パーツを同じ基部に付けるとなると耐久力に不安が残りますが、
本機の胴体は丸太ブロックなので、ウッドパネルと一体化しています。 これを作った当時は一体化の事など知らなかったので……ビギナーズラックというやつでしょうか?
https://gyazo.com/7f072d9e56bf8bc43254cdb4989c1f3e
最後に機首について。
本機は前述の回転衣ギミックを採用する代償として、機体に動翼や固定翼を仕込む事自体が出来ないため、
姿勢安定および操舵の役割は、全てこの「エビフライ・スラスター・コア」が担っています。
その構造は、胴体と無動力コグで接続されたコアブロックに、ピッチ・ヨー方向への旋回を可能にするスラスターとしてのフライングブロックを4つ配置し、
さらに角度計を内蔵し、コアのロール角を自動で水平に保つための反トルクホイールが先端に配置された物となっています。
この機構により、本機はロールを排して地上機のようにピッチ・ヨーのみで操舵する事が可能で、
限凸したスラスターのパワーも、停止時・低速巡航時は超信地旋回を可能とする高い機動力を発揮しつつ、
高速巡航時は事故防止の為ゆるやかに曲がるような数値に設定する事で、独自の安定した操作性を実現しています。
ただし、角度計でロールを自動制御する機体特有の制約として、
垂直上昇しようとすると角度計が荒ぶってバグるので注意が必要です。
◆ロジック解説
本機は右Shiftキーでエンジン停止 ⇆ 始動を切り替え出来るロジックの他に、2つのロジックを採用しています。
https://gyazo.com/1092aa4500a8872be0092e6e73f223ad
1つ目は離陸ロジック。
正面からでも見栄えするように、何となくボックス内に横向きで設置されている本機を、
シミュレーション開始と同時に自動操縦で前を向かせた上で、少し角度を付けて上昇するような形で離陸させる事が出来ます。
鮮度抜群のエビフライならではの、油の中で跳ねるような動きがとても可愛いですね。
シミュレーション開始直後は、離陸フェーズが終わるまで操作はちょっと待ってあげましょう。
https://gyazo.com/022b782f6ea6c8d931aaa4f7cdf4cd43
2つ目は姿勢安定化ロジック。
ここまでお読み頂いた方(居るのか……?)なら既に気付かれていると思いますが、本機はその特殊すぎる設計の関係上、
尻尾のエンジンペラ以外に空力パーツが備わっておりません。
そのため、普通に飛ばすとあまりにも強すぎる風見安定に従って、機首が真下を向いてしまいます。
そこで、機首のピッチ上げ方向のスラスターにのみ、0.15秒刻みで一瞬だけ作動するようなループタイマーを設定し、
無理矢理機首を上げて姿勢を水平にしようとする脳筋ギミックを採用しています。
こんな雑な設計で大丈夫かと思いましたが、これがなかなかどうして全速度域でしっかりと作用し、安定した癖のない操舵を可能にしています。
ほんとビギナーズラックに救われた機体ですね。
◆まとめ
https://gyazo.com/2b15bd6db078d05989300a550e7a9fae
▲画像は現在開発中の航空オムライス 〜エビフライ添え〜
以上が本機・EBM2の解説でした。
実はこのエビフライ、TH06と07の間あたりに作成した相当古い機体で、
最後に改良したのもTH08が登場する頃なので、かなり物持ちが良い機体です。
約60パーツと非常に軽量かつ、スケーリング未使用で無敵前提もない機体なので、遊覧飛行やカオス鯖との相性がとても良く、
TH10が空戦での主力機となった今でも、たびたび遊覧飛行のお供に連れて行くtenchoの相棒的なエビフライです。
この機体の開発からかなり時が経ち、新技術も当時より多く習得しましたが、
独特でありながら極めてシンプルな構造のため、特に更新箇所という点は無いのではないかと思います。
タイリー大陸が完成したら一緒に大陸横断しようね。ヨシヨシ ))🍤((
◆機体データ
table:キーコンフィグ
ピッチ ↑↓ or テンキー85
ヨー ⇄ or テンキー46
エンジン出力切替 右Shift or テンキーEnter
始動・停止を切替
ブースト加速 C
エアブレーキ V ※押している間エンジンが逆回転
HUD起動 左Shift
カメラ切替 F:アップライトカメラ
G or テンキー0:トラッキングカメラ
※ え?上キーを押すと機首が上がるんでしょ党所属者の機体です。ご注意ください。
※ 機首のコアにカメラが付いているため、結構揺れます。画面酔い注意!
◆アップデート情報
https://gyazo.com/1a4575325045c1119f48c6cbfdbd2664
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