時系列スタック法
すべてのカードを時系列で保存していく。分類しない、検索しない、時系列を更新しない。
書いたカードは、分類せず、すべて書いた順に「時系列」でドックに蓄積していきます。 情報の分類が必要となる場合について、野口(1993)は、非常に明解な判断基準を述べています。すなわち、個人のシステムでは時系列による情報蓄積、公共のシステムでは分類による情報蓄積が好ましい、というものです。 公共のシステムとは、例えば図書館や博物館などです。図書館で、利用者から続々と返却されてくる本を時系列で管理したとすると、図書館というシステムがすぐに破綻してしまうことは容易に想像できます。公共のシステムでは、みんなが一つのシステムを共有します。そのため、共通の検索キーとしての分類が必要になります。逆に、共有する必要のない個人のシステムでは、こういった分類は(ほとんど)必要ありません。
これにはさまざまな理由があります。
PoIC では主に新しいアイディアを引き出すことに集中する。 完全に忘れてしまっている事柄を探す必要はない。
もし部分的に憶えているのであれば、そのカードを探すよりも、むしろ新しいカードにそれを書いてしまう。この方が速い。
検索するとしても、その領域は実は限られている。せいぜい1週間以内。これは自分の記憶力による。
いずれにせよ、私がドックの中をすべて走査するほどの検索をしたのは、1年の間に1、2回程度です。