篠澤広に物理学を解説してもらう合同
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500mLです。篠澤物理の主催をしてました。ワークフローとかを書きます。
大まかなワークフロー
良かったこと
ワークフローがシンプル
寄稿者の環境(platex, lualatex, typstの原稿もあった)に左右されない
TeX打ちの雰囲気がテーマにしっかり合った
良くなかったこと
Indesignで結合後にミスを発見すると強制的にLaTeXまで戻される
ノンブルを振るのが大変だった
広報
篠澤物理はかなり広報とかに力を入れています。そういう工夫を書いていきます。 タイトル・表紙
タイトルを「篠澤広に物理学を解説してもらう合同」としたのは「コンセプトが一目で分かる」という部分を最重要視したからです。よくある合同誌は「<抽象的なタイトル>(<作品・ジャンル>合同誌)」みたいな名前になってることが多い気がしていますが、(特にこの本については)こういうタイプの名付けは悪手ではないかなと思っています。
特に篠澤物理はそうでしたが、ただジャンル・キャラクターだけ決まっているような合同誌ではなく、ある程度内容の方向性が固まっているので、まずそのコンセプトをパッと示して、興味を持ってもらうのが重要です。そのため、いわゆるなろう系web小説などに見られるような直截に内容を示すタイトルを付けています。
略称が「篠澤物理」になったのはほぼ偶然ですが、これも良い影響があったのではないかなと思います。「田崎統計」や「雪江代数」みたいなよくある理系の専門書めいた名前になって面白い上、内容が4文字に略されてもある程度伝わるようになっていますよね。
表紙も同様で、真ん中にキャラがドンと配置されているような構図になったのは「篠澤広さんの本である」ということが分かるようにしてほしいとお願いしたためです。表紙を描いてくれたendenくんのおかげで「篠澤さんの顔→タイトル→難しそうな図(加速器です)」が順番に自然に入ってくるようなものに仕上がっていると思います。
SNS
SNSの告知は広報の中で最重要の項目だと思っています。同人誌即売会に来る人はたいていツイッターをやっているので、ツイッターで名前を覚えてもらうのが一番大切と言っても過言ではありません。
自分がツイッターにおける告知で気をつけているのは主に「再掲しまくる」「画像を入れる」「ゴールデンタイムにやる」の3点です。
まず1つ目に関して、自分は逆に不思議なんですが、みなさんって全然再掲しないですよね。再掲はしたほうがいいです。告知は、1回ツイートしただけではフォロワーの全員どころか半分にも伝わってないと思ったほうがいいんじゃないかと感じています。自分は、同じ内容でも少なくとも2回以上は告知すべきで、5回くらいまでならギリギリウザがられないだろうという気持ちでやっています。例えばお品書きなら、イベント1週間前・3日前・1日前に再掲するくらいのイメージです。
2つ目はツイッターの設計による部分が大きいですが、画像をつけましょう。画像がついてるだけで体感で分かるくらい全然ツイートの伸びが違います。自分は何をつければいいか分かんない時は表紙画像をとりあえず擦ったりしてます。
例えば↑では、web漫画のPRとかでよくある「○○の話」みたいなフォーマットで記事のスクショを貼ったりしてます。これもかなりおすすめです。
3つ目は正直効果がどのくらいあるのか分かんないのでおまじない程度ですが、ゴールデンタイムに告知するように意識しています。おそらく、深夜3時とか4時にツイートするよりは確実に19時とか21時くらいまでにツイートする方がいいはずです。今はおすすめ欄とかもあるのでちょっと分からないですが、やっぱりTLに浮上している人が一番多いタイミングが告知のベストタイミングであると思います。
最後に、基本的にどんな同人誌も面白いです。それがたくさんの人に手に取ってもらえない最も大きな理由は、「その本の存在を知らなかった」だと思っています。
実際に、自分でイベント会場に向かうと知らない面白そうな同人誌に出会えてしまいます。これは楽しいことではありますが、一方見方を変えれば、存在を知らないから事前に買うものリストに入らなかった本があるということです。このパターンだったらまだいいのですが、そのまま気付かないでイベントが終わってしまい、イベント後に「そんな面白そうな本あったの!?」と知ることもままあります。
もっと多くの人に手に取ってもらい、感想などのフィードバックをもらったり、自信につなげる。そのために同人活動をやる人全員に(特に合同誌の主催とかね!)、より広報に力を入れてもらえたらなと思います。あと単純に自分が面白そうな本の存在に気付かずに買い損ねたくないというのもあります。なのでよろしくお願いします。