NHK学生ロボコンに向けた新人大会の概要とこれからの在り方
#事例集
りここです。人生で初めて作った同人誌が160ページになってしまいました。
自分は、表紙デザイン、一部の寄稿者とのやりとり、一部の校正、すべての取材、すべての取材記事の作成、地の文のほぼ全てを担当しました。
同人誌タイトル
『NHK学生ロボコンに向けた新人大会の概要とこれからの在り方』
【B5サイズ|フルカラー|取材8本, 寄稿9本|160ページ|冬コミC105で50部完売|収支プラマイゼロ】
サークル名 春ロボ同好会
電子版販売リンク https://tako-kite.booth.pm/items/6410420
学生ロボコン(学ロボ)とは?新人大会とは?の解説から丁寧に、各地の新人大会紹介、出場者の活用方法、運営の裏側や今後の展望など、学ロボ新人大会を取り巻くあれやこれやをギュッと一冊にまとめました。
https://scrapbox.io/files/67828360994ca9b51f346d8c.png
自分で言うのもアレですが、一般の人に馴染みのないニッチすぎる同人誌だと思います
一番有名な大会を扱うわけでもなく、その新人大会を全部取材しよう!その裏側も紹介しよう!参加者からも書いてもらおう!と、かなり欲張った内容です
冊子の販売価格(2,000円)が原価(3,800円)の約0.5倍になっており、電子版が売れないと大赤字です泣
ワークフロー
https://scrapbox.io/files/67828e6a37c92125328b2f25.png
まるで学生ロボコン入門書な同人誌が出来るまで|冬コミC105|りここ
修論あるけど、"アレ"やりたい - あくまで凧の見解です
使用したツール
数式がほぼ登場しないこと、知り合いの知り合いくらいに取材・寄稿を頼んでいたこと、自分がWordでしか物を書かない、などの理由から以下の構成にした
slack
企画内でのコミュニケーション
同人誌に詳しめの友人やロボコン関係者などにも入ってもらい、ときどき相談した
Google Drive
フェーズごとにフォルダ分けして、それぞれを取材・寄稿者に共有、下書き・校正・確認の作業をしてもらった
Google ドキュメント
企画側の議事録や原稿などの全てで使用
校閲・コメント機能で校正
Overleaf
組版に使用、TeX方式で書ける、オンラインで共同作業可能
企画者2人で手分けして流し込み、PDFを出力して取材・寄稿者に共有・チェックしてもらった
Power Point
自分が記事を書くときに図の作成に使用した
意外とパワポでも自由な図形は描ける(研究発表スライド用のイラストをつくる|りここ)
Procreate
iPadのお絵描きアプリ、表紙イラストの下書きを描いた
Illustrator
サークルロゴを制作
Procreateで描いたイラストを読み込んでパスを引き直し、パス化
イラストの上に文字を重ねたりして表紙デザインを完成
同人誌完成後は、イベント当日に配布したショップカードやポスターも制作
よかったこと
初めての同人誌制作だったので、自分に経験がある方法「Googleドライブ+ドキュメント」で制作した
ツールで迷うことがなく、コスパ良く進められた
りここは大学の学生団体で広報誌を制作したことがあった
企画者2人で取材、取材記事執筆、スケジュール管理、連絡、寄稿・取材以外(全体の4割)の執筆もしていたため、コスパ命だった
企画者の議事録や会計スプシなどもGoogleドライブで一元管理できた
Google ドキュメントには提案モードやコメント機能があり、校正に役立った
Overleafで版組したことで、版組のコストを削減でき、入稿前日に上がってきた原稿にも対応できた
画像もそれなりにあるが基本文章だったこと、想定読者は理系の学生だったことから、全然OK
ちなみに同人誌のタイトルも博論っぽくしようとしている
印刷部数を決める前に、知り合い限定で予約をとった
どのくらい売れるかの予想に使えた
当初は10部しか印刷しない予定だったが、50部に増やすことができた(結果、完売)
8件の取材をやって記事を書ききれた、9本の寄稿をしてもらえた
企画者間のコミュニケーションがスムーズだった
以前から他の場所で一緒に仕事をしていた相方と企画したため
ロボコンでのものづくりの経験はかなり役に立った(スケジュール感とか連絡の仕方とか)
宣伝について
めちゃくちゃニッチ内容なので、想定読者に向けた広報に力を入れ、印刷部数50部を完売させ、電子版の売上や予約も予想を超えた
今まで構築してきたあらゆる人脈を総動員して宣伝した
知り合いが想定読者層のコミュニティに流してくれたり、協力してくれる人もいた
体感、ブースに買いに来てくれた人の半分はTwitter(現X)で自分の投稿を見てくれた人だった
ちょうどイベント2週間前くらいにインフルエンザで床に臥していたので、SNSの海に漂えた
B5(大きい)で160ページで1冊2,000円(高い)の二次創作でもない同人誌、初見の方にはマジで売れないし手にもとってもらえない
コアなファン向けに、情報をまとめたブログ記事を作った
Webサイトを作る労力はかけられなかった
これです →ロボコンの同人誌を出します|冬コミC105|りここ
知り合いから丁寧な感想を送ってもらえた
めっっっっっっちゃうれしい
よくなかったこと
初めての同人誌なのに分厚すぎる
ファイルも重いし、物理的にも重い
第二稿PDFが激重ファイルになったため、Google Driveのコメント機能を使えなかった
Google ドキュメントでコメント用ドキュメントを整備し、「名前、どの版に対してか、ページ数と修正内容」を書いてもらった
Google ドキュメントに載せた画像はダウンロードできないため、画像は別途フォルダにアップロードしてもらった
ちょっと面倒だったかも?
前日に上がってくる記事があった
そんなもんだと思っていたので想定通り、1本で済んでよかった
全体的なスケジュールは以下のようになった
https://scrapbox.io/files/678286804553c87cb5e355e1.png
関連ブログ
お気づきかもしれないが、筆者は書くのが大好きで、めっっちゃ書きます
以下に挙げるブログに、以上の内容の詳細を記述しています。是非ご参照ください
宣伝プラットフォーム記事
ロボコンの同人誌を出します|冬コミC105|りここ
同人誌自体を作る過程を、企画者2人がそれぞれ書いた記事
まるで学生ロボコン入門書な同人誌が出来るまで|冬コミC105|りここ
修論あるけど、"アレ"やりたい - あくまで凧の見解です
コミケ参加の準備や当日の様子を書いた記事
初めてロボコン同人誌を売った話|冬コミC105参加レポ|りここ
寄稿者の視点でモチベーションを書いた記事
ロボコンからどう成仏するか|りここ