私とはなにか
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本のタイトル: 私とは何かーー「個人」から「分人」へ (講談社現代新書 2172)
著者名: 平野啓一郎
出版社: 講談社
著者の経歴: 平野啓一郎は、日本の小説家であり、様々な文学賞を受賞している。彼は京都大学を卒業し、デビュー作「日蝕」で芥川賞を受賞したことで有名。
内容の要約: この本は、「個人」としての自分を再定義し、「分人」という新しい概念を提唱している。個人が様々な状況や関係性の中で異なる「分人」を持つことを説明し、その考え方が自己理解や他者との関係にどのように役立つかを探求している。よく出てきたキーワードには、「自己」、「アイデンティティ」、「関係性」、「心理学」などが含まれる。
手短な感想:分人という言葉の定義はすごく感動した。もともと、ペルソナや仮面という言葉で自分の表象を表現することがあったが、それらは違かった。理由を言うと、もし、仮面という表現だと、自分の顔を隠して意思伝達するというイメージが強いからだ。その反面、分人は本当の自分という者の定義がそもそもおかしくて、色々な人に対する分人が自分を構成するという比率の考え方である。
印象に残ったセリフ、キーワード:
誰かといるときの分人が好き、という考え方は、必ず一度、他者を経由している。自分を愛するためには、他者の存在が不可欠だという、その逆説こそが、分人主義の自己肯定の最も重要な点である。
愛とはつまり、持続する関係である。持続する関係とは、相手の献身の応酬ではなく、相手のお陰で、それぞれが、自分自身に感じる何か特別な居心地の良さなのではないか?
社会的な分人、グループ向けの分人、個人に特化した分人とう分類分け
個性とは、分人の構成比率のこと
分人は他者とは「分けられない individual」
人間は、他者との分人の集合体だ。あなたが何をしようと、その半分は他者のお陰であり、他者のせいだ。
読書に関連するハッシュタグ: #読書 #日本文学 #心理学 #自己啓発 #分人
ISBN: 978-4062881722
読んだ日(タイムスタンプ): 2024/07/30