何者(新潮文庫)
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著者名: 朝井 リョウ
出版社: 新潮社
著者の経歴: 1989(平成元)年、岐阜県生れ。早稲田大学文化構想学部卒業。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。’11年『チア男子!!』で高校生が選ぶ天竜文学賞、’13年『何者』で直木賞、’14年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容の要約: 大学生である主人公の拓人とその友達が就活でリアルなSNSを如実に表現した作品.就活というステージで,みな「何者」かになることで心の安定を図っている.
手短な感想: 最後の展開で,主人公の全貌が明らかになる瞬間が壮大だった.就活2年目という就活浪人のステータスから始まっていることも後々わかり,拓人の「何者」アカウントで呟いたツイートが皮肉にもストーリーの要約になってしまっていることに,現代の就活生の疲弊が垣間見れる.リアルに描かれていることが何より,気持ち悪くてほほえみが止まりませんでした.(上島珈琲で一人でニヤニヤしているところ,他の人に見られていないといいな…)
ISBN: 978-4101269313