特急列車の乗客が銃殺される
ロラン氏は、午前10時にパリを出発するこの列車のコンパートメントに一人で乗っていた。午後6時頃に列車内のティー・ラウンジで、数人の乗客と談笑したあと客室へ戻ったのが目撃された最後である。
列車は午後7時にヴィクトリア駅に到着した。客車の窓が割れていることに気がついたポーターの通報により、乗務員が客車を見に行ったところ、ロラン氏が頭から血を流して倒れているのを発見し警察に通報した。
倫敦警視庁のハーディス警部によれば、ロラン氏は列車の外から銃で撃たれたとのこと。傷のあとや、客車内で発見された銃弾の破片の形状からエンフィールド銃が凶器と見られている。 しかし、ロラン氏がいつ、どこで撃たれたかについては、わかっていない。
また、移動する列車内の乗客の頭部を外から狙うことが果たして可能なのか、謎は深まるばかりである。
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