夢想記憶
概要
他者の持つ記憶を夢として再生する仮想記憶。他者の経験の一部を記憶から抽出し、仮想人格化する。睡眠時に夢として再生することで、自ら経験しているように感じることができる。 睡眠時の記憶は真の人格に残るため、夢から覚めた後でも、自らの体験のように感じる。しかし、それは実体験に基づくものでないために、まさに夢のような経験でしかない。
夢想記憶が発動するのは睡眠時のみである。そのため夢想記憶の導入から発動、覚醒での消去と、一連のプロセスとしての睡眠が行われる。
夢想記憶を提供する店などに行き、一連のプロセスを体験できる。劇場に行くのと同じような感覚で、ただ違いは外見上寝ているだけのように見えるだけだ。
夢想記憶のプログラムとして人気が高いのは、探検隊の冒険の記憶であり、普通の登山から、ジャングルでの冒険と多岐に渡る。探検隊の手記を読むように、それ以上の臨場感を体験することができる。これは、探検隊にとっても資金源となり、夢想記憶として売るために冒険を行う者もいる。その内容も過激なものがより人気となるために、死を伴う危険に会い、実際に命を落とす者もいる。
また、劇場での芝居やコンサートも人気があるが、興行主に無断で売られることもあり、問題となっている。
密かに人気となっているものは、恋愛関係であり、疑似恋愛を経験することができるといえばその人気もお分かりであろう。
注意事項
夢想記憶が長時間の睡眠を伴うため、無防備となるのを良いことに体験者の人格を不正入手する手段となることもある。
睡眠時の記憶を夢想記憶に集中させることにより、真の人格の記憶を不正入手する。
夢想記憶店では、記憶の購入も行なっていることも多いために、外見上これらの行為は見分けがつかない。
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