元不動産管理人が賃借人を毒殺
TDLimg.icon 不動産管理会社で管理人をしていたウィリアム・クラークは、賃借人のハリエット・ブライアンを毒殺した疑いで逮捕された。 ハリエット嬢に密かに思いを寄せていたクラークは、口実をもうけては度々、ハリエット嬢の家を訪れていたという。しかし、不審に思ったハリエット嬢は、不動産会社に抗議した。クラークは弁解したが、結局は不動産会社を解雇された。
しばらくハリエット嬢の前に姿を見せなかったクラークだが、恐るべきことを考えていたとは誰も想像していなかった。クラークは解雇される前に、ハリエット嬢の寝室の壁紙を一部張り替えていた。それは、美しい緑色の壁紙だった。
緑色の壁紙は、染料に砒素を含むため部屋に砒素のガスが発生するため、使用には注意が必要である。ベッドの下などの気づきにくい場所だけを張り替えたため、ハリエット嬢はその恐るべき毒に気がつかなかった。 ハリエット嬢の友人によれば、最近体調がよくないと話していたという。
事件は、勤務先に来なかったため心配した同僚が訪ねたところ、ベッドの上で死んでいるハリエット嬢を発見したことで発覚した。
検視の結果、砒素中毒死の症状を示していたために、自殺と殺人の両方の疑いが持たれていた。 部屋の調査により一部の壁紙だけが張り替えられていたことから、クラークが疑われ逮捕された。クラークは、犯行を否認しているという。
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