ブルック・ストリートで殺されたのは、ワージンドン銀行の強盗犯
TDLimg.icon ブルック・ストリートのパーシー・トレヴェリアン博士の医院で患者のブレシントン氏が殺害された事件はその後、急な展開を見せた。殺されたブレシントン氏が、1875年に起こったワージンドン銀行強盗の1人、サットンであることがわかったのだ。 1875年、ワージンドン銀行は守衛が殺され、7,000ポンドが奪われる事件が起きている。この事件で、主犯格のカートライトが絞首刑となり、ビドル、ヘイワード、モファットの三人がそれぞれ懲役15年となっているが、この3人は7月にも出所している。サットンは、強盗団の中で1人、刑を受けていない。ラナー警部の調査では、他のメンバーの逮捕に協力することによって、訴追を受けなかったようだ。そのため、残りの3人の恨みを買ったのではないかと思われる。 おそらく、博士の診察を受けたのは、出所した3人のうち二人で、露西亜貴族とその息子になりすまして、サットンに復讐を晴らす機会を探りにいったのだろう。
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