トンネルを掘って銀行を襲うも逮捕される
TDL.icon 大都市倫敦の地下をトンネルを掘り銀行を襲うという大胆な犯行は寸前で防がれた。 殺人や銀行強盗などで知られるジョン・クレイは、サクス・コバーグ・スクエアにあるシティ・アンド・サバーバン銀行のコバーグ支店の地下金庫まで、トンネルを掘るという大胆な計画を企てた。その計画はとても大掛かりであり、事前に慎重に計画されたものだ。計画はまず、赤毛組合という架空の団体をかたり、銀行の近くにある質店の店主を店から遠ざけた。この組合員募集の広告は本紙でも取り上げ、その応募に詰め掛けた赤毛男性であふれる街の様子は既報通りである。 質店には、事前に仲間を店員として送り込んでいた。半分の給与でいいというその仲間を信用した店主のジェイヴェズ・ウィルソンは、その特徴的な赤毛で知られていた。
クレイらはウィルソンの留守の間を狙い、質店の地下室から銀行の地下金庫までトンネルを掘っていたことになる。
赤毛組合の解散の告知が事務所の前に貼られたこの日が、いよいよ計画の実行日となった。
倫敦警視庁のジョーンズ警部は、匿名の通報を受け、地下金庫に待機していた。そこへ、地下金庫に向けてトンネルを掘っていたジョン・クレイが飛び込み、逮捕された。その他の仲間も周辺を警戒していた警官隊により、全員が逮捕されたという。 匿名の通報については、警部は詳細は明らかにできないとしている。
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