小惑星の力学
概要
kuuhaku.icon二項定理の論文と言われているが、真実はかつて火星と木星の間にあった小惑星の破壊・滅亡に関する論文である。
二項定理としてモデル化されたが、その二項とは、超時空体における二元論的エネルギーの魂における希望と絶望のことである。
kuuhaku.iconいつかのかつてありし超時空体的ユニバースにおいて、この太陽系である火星と木星の間の軌道を公転する小惑星があった。ここでは、地球よりも早い段階で知性が目覚め、熱い魂も存在が認められていた。
その世界も地球として知られる世界と同じ様な発展を遂げていた。多くの希望と絶望が満ちた世界があったのだ。その中で、希望と絶望のバランスが崩れる現象が起きた。世界の均衡を破ったものは、なんであったかわからない。しかし、いかなる存在かわからぬが、世界の結び目を解き、希望と絶望のバランスは崩壊した。結果、その小惑星は破壊され、現在知られる様な小惑星軌道帯が形成されるに至った。
kuuhaku.iconエネルギーのバランスの乱れ自体、超時空体のユニバースで見られるよくあることだった。エネルギーのバランスが崩れ、世界の崩壊を招くのは、自然法則のなせるワザである。崩壊した世界のエネルギーもまた、他のユニバースとの関連において均衡される。
kuuhaku.iconエネルギー保存則それ自体は、不変なのだ。
kuuhaku.iconモリアーティ教授は、なんらかの方法により、その小惑星破壊に至る力学を解き明かした。それは、善を凌駕する完全悪であり、希望のない真の絶望である。
kuuhaku.icon小惑星を破壊した終局的犯罪が、具体的に何なのかは不明である。
kuuhaku.iconしかし、惑星をも破壊するだけの終局的犯罪の存在を示しただけでも、世界にとっては脅威である。モリアーティ教授の論文が、その難解さだけでなく、その意義においても敬遠されたのは当然である。日常知られることのない科学秘密結社の科学知識は、その多くが、超時空体を源泉とする。超常的な科学力は、この世界にどのような影響を与えるか不明である。だがらこそ、この世界にとって脅威なのだ。モリアーティ教授は、犯罪界のナポレオンとして、その終局的犯罪の再現を夢見ている。 関連記事
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