われわれは親しい人の死に接したとき人間の命のはかなさを想い、満点の星を眺めるとき我が身の小ささを痛く感じることがある。そして、人は無限の時間と空間の中にポツンとあるのだということに改めて気づかされる。そのとき、我々は有限のうえで「無限」と接していることになろう(デカルトはこの無限を神と呼ぶが、東洋人はそれを自然、理、道などとよんできた)。
山田弘明著 デカルト『方法序説』
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