漫画産業史
佐渡島庸平先生
2023年の出版市場は1兆円を超え、まんがっは7000億を超え、電子書籍によりさらにマーケットを拡大している。漫画産業は現在日本を代表とする輸出産業だ。
漫画産業の現在
1995年は紙が100%だったが、2023年において、紙は2000億円ほどでかなり下がってしまったが、電子書籍が5000億円をこえて、スマホで見るデジタルが中心になっている。漫画は紙ではなくデジタルで読まれる時代になった。加えて、紙媒体の売上は漫画雑誌においても減少していて、1994年は653万部を超えていたが、2023年は少年ジャンプで130万部ほどに減少した。少年マガジン、少女漫画は週刊漫画雑誌は紙媒体からデジタルに移行し、作家のビジネスにおいても、激動に変化した。紙媒体に代役したのは、漫画アプリで2010年あたりから始まり、LINEマンガ、少年ジャンプ+、マンガワン、マガポケ、ピッコマなどある。他方、メディアミックスに於いて、コミックスだけでなく、アニメ・実写化、グッズ化、映画、テレビ、配信などIPを活用したさまざまなビジネスが行われる。映像化がIPの価値をさらに高める。既存ジュエリー、ファッションブランドに変わり、I{P、キャラクターがアジアでは有名になり、ブランドではなくキャラクターの時代に世界的に移行していくと考えられる。2020年には紙媒体とデジタルの売上が初めて6000億円を突破しマーケットが急成長した。現在紙媒体の売上の4割以上を漫画が締める。
漫画編集者の仕事が日本は特殊
マンガ産業の主なプレーヤー
1960年代日本製アニメがアメリカを圧巻した。鉄腕アトム、ジャングル大帝など。漫画の流通の難しさは出版ごとの取次が違ったら、常に巻数を抜け目なくて揃える流通のハードルがある。また、フォーマットの違いで右から左に読むのではなく英語圏は逆側に読む。加えて
翻訳の問題でオノマトペ、擬音・擬態語は日本語に多く、翻訳困難だ。そして、1980年代にAKIRAやDRAGON BALLが生まれる.その後90年代終わりから日本漫画は急激に成長した、NARUTO、犬夜叉、鋼の錬金術師、キャプテン翼、NANAなど.当時、日本のアニメは安く海外で販売権利を変えたのでアニメやゲームをきっかけに単行本が売れるようになった.そして
2002年にRAIJIN COMICSというアメリカ史上初の漫画雑誌をつくる。SHONEN JUMPも。一度はうまくいかず撤退したが、デジタルによる変革で再度挑戦。また、日本が海外版をなかなか出さなかったので、海賊版が増え、苦しめられていた。現在では、翻訳のギャップをなくし、少年ジャンプでは日米同時に漫画のリリースをおこし、海賊版対策を行なっている。ユーザー数は600万人を2019年に超えている。他方、韓国は縦漫画で世界をとろうとしている。
海外に進出する日本漫画としてアメリカ最大の大型書店のBarnes n Nobleでは全店で日本の漫画コーナーを設置している。