世界
「世界」
歌舞伎、人形浄瑠璃劇作用語。作品の背景となる時代、事件をさす概念。
実際にはその中の登場人物の役名、それらの人物の基本的性格(役柄)、人物相互の関係、基本的な筋、脚色さるべき基本的な局面や展開などまでを含む概念である。
主として、江戸時代の人々に周知の通俗日本史や伝承などを基礎として成立しているが、原拠や原典そのものをさすのではなく、中世芸能をはじめ先行の歌舞伎や人形浄瑠璃でくりかえし脚色上演されてきた中で形成された類型的な内容を持つ。
→ アニメ、ラノベでいう「世界観」「世界線」に近い概念