東方三博士
イエスキリストが誕生したとき、「東方の博士たち(magi)マギ」が星に導かれてベツレヘムにやって来たとされる。彼らは赤子イエスに 黄金・乳香・没薬を送った。これらにはそれぞれ象徴的な意味があり、黄金:王としての尊厳、乳香:神としての礼拝、没薬:死と埋葬(将来の受難を暗示)を示す。
聖書では人数も名前も明記されていないが、三種類の贈り物=3人とされ三博士と呼ばれるようになる。中世以降の伝承では博士の名前がつき、メルキオール(Melchior)、カスパール(Caspar / Gaspar)、バルタザール(Balthasar)と呼ばれ、「アジア・アフリカ・ヨーロッパ」を象徴する王として描かれることもある。またら「クリスマスに贈り物を持ってくる」というイメージの源の一つ。しかし、サンタクロースの元になったのは4世紀の聖人「聖ニコラウス(セント・ニコラウス)」で、子どもや貧しい人に贈り物をした伝説から発展。西欧では「クリスマスに子どもへ贈り物を配る存在」に。Saint Nicholas(聖ニコラウス) の名前が変化したもの。オランダ語「Sinterklaas」 → 英語「Santa Claus」 → 日本語で「サンタクロース」。