複製技術の時代における芸術作品
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現在の生産条件をもとにある芸術の発展傾向に関しての論題 要点
芸術における「ほんもの」という概念はオリジナルが持つ「いま」「ここに」の性格によって形成されている
オリジナルは、伝統との関わりで存在する一回性と、歴史的な証言力を持っている 複製技術の中で、歴史的証言力と共に権威性がぐらつき、失われるとされるのがアウラの概念 高度な技術的複製の登場により、複製の対象は伝統の領域、つまり礼拝的価値から引き剥がされた 複製技術によって生まれた映画は、大衆の芸術への関わり方を変えた。
礼拝的価値を捏造したファシズムのプロパガンダへの応用を否定し、共産主義に根ざした統治の方法論の一つとして芸術を検討
メモ
下部構造の変化による文化領域の変化
文化領域における生産条件の変化を認識するのには半世紀かかった
芸術作品の一回性
芸術作品が伝統との深い関わりから抜けられないということ
芸術作品の価値への態度
礼拝的価値
それが存在しているという事実
展示的価値
器械装置の影響
俳優の機能
観客の前で他者を演じるべきではなく、自己自身をさらけだすべきである
俳優をつつむアウラは消滅する
一方で、スタジオのそとで人為的に<パーソナリティ>が作り上げられ(中略)スター崇拝が推し進められる
映画の革命的な機能
知覚の新しい解決手段
状況描写、テスト能力の高さ
フロイトの無意識分析が、機能を明らかにすることを可能にした 芸術的価値と科学的利用価値を同一のものと認識させること
芸術に対する大衆の関係
作家と大衆の間の相違がなくなり始めている
読者は常に執筆者になりうる
ex.ソヴィエトでは労働そのものが発言し始めている
新聞の急速な普及
芸術作品が大衆を求めている
芸術の解決する主な課題が、充足していない根本的に新しい需要を生み出すことにあるため
未来からの反射によって戦慄させられていなければ、芸術作品はおよそ価値がない (ブレヒト) ラファエルの絵画の展示からチャップリンまで、"礼拝的価値"はもはや意図して作られている
映画の状況描写
散漫な大衆は、自己の中に作品を沈潜させる
深い集中を必要とせず散漫な受け手の中でも習慣化していく