ドイツ・イデオロギー
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マルクスの死後、エンゲルスが編纂するなどした後、ソ連の手元に渡った
リャザノフによって編纂され(1927)に出版
ヘーゲル左派(以下、青年ヘーゲル派)の代表論客だったフォイエルバッハについて記した一冊
第1巻 第1編 フォイエルバッハを読んだtasshi22.icon2022/2/23
要点
諸個人がなんであるかは、彼らの生産の物質的条件に依存する
現実社会に即した生産条件を定義し、その所有の発展体系を根拠立てて説明 「(シュトラウスとバウアーの闘争は)ヘーゲル的思弁の内部の闘争である」
宗教の在り方に疑問を持ち、「自己意識」を絶対的なものとするバウアー
「実体」を絶対的なものと考えるシュトラウス
メモ
歴史の把握
歴史的行為について
意識が生活を規定するのではなくて、生活が意識を規定する
下記は異なる段階ではなく契機である
①根本的事実のその意義全体と広がり全体
フランスとイギリスでは政治的イデオロギーに囚われていたが、ブルジョア社会、商業工業の歴史を記述した功績がある(ドイツにはない)
②欲求そのもの、充足の行為、充足の用具がもたらす新しい欲求
③家族(社会的諸関係を生み出す、最初の人間たちの繁殖)
④上記の契機から生まれる生産力
言語の位置づけ
他の人間との交通の欲求と必要から生まれる
国家の位置づけ
特殊的利害と共同的利害とのこの矛盾から、共同的利害は、国家として、現実の個別的利害と全体的利害から切り離された自立した形を取る
新反動主義にマルクス=エンゲルスの残滓を感じるtasshi22.icon 国家の内部のあらゆる闘争、民主制、貴族制及び君主制の間の闘争は幻想的な諸形態でしかない
支配を目指すすべての階級は、プロレタリアートの場合にそうであるように古い社会形態全体と支配一般との廃止を引き起こすとしても(中略)真っ先に権力を確保しなければならない 観念論的歴史観への言及
「自己規定」と「自己自身を規定する概念」の区別がついていない
自己を展開する概念を「自己規定」として捉えるのは簡単である
諸支配が支配するという結論が出来上がり、生産諸関係から支配的思想が切り離されているため
ヘーゲルの歴史方法
概念の進行だけを考察している
日常生活で「自分はこうである」と自称するのと「実際そうである」ことの区別をするのと同じことをやろうよ、というのがマルクスの意見
フォイエルバッハは人間界のことを語らず、外的自然へ、人間たちに支配されていない自然というものへ逃げ込む
(中略)観念論のたわごとが出てきた社会的諸関係そのものを転覆させる必要がある
資本論まであと20年くらいあるけど既にかなり危機迫る様子