記録
〈記録〉(ログ)はタスク管理における重要な情報です。基本的には自分に関するデータであり、そのデータはタスク管理をうまく進めていくためには欠かせません。それは、戦略を考えるためには、自軍の兵力を知っておくことが絶対に必要というのと同じです。 一般的な記録には、以下のようなものがあります。
〈作業記録〉は、行った作業の記録です、作業の内容や使った時間のログとなります。たいてい使用済みのタスクリストがその役割をはたしてくれます。このログを見れば、作業にかかる時間や、作業種ごとの投下時間の合計がわかってくるので、次回以降の見積もりが向上します。
〈出来事記録〉は、発生した出来事の記録です。特別な会議、人と会ったこと、突然割り込んできた仕事などのログです。ほとんどはカレンダーがその役割をはたしてくれます。このログを見れば、同じ周期で繰り返される出来事については、先回りして計画に織り込めるようになります。
〈依頼記録〉は、自分が他の人に依頼した仕事についての記録です。たいていはPendingリストがその役割をはたしてくれます。このログを見れば、誰に仕事を任せやすいか、どんな時間帯や時期ならば仕事を振りやすいのかがわかるようになります。これも計画の精度向上に役立ちます。
その他、あらゆる記録は改善の役に立ちます。とは言え、最初は自分のタスク実行に関する記録を残していくことから始めるのがよいでしょう。改善の一歩は記録を残すところからです。