二種類のリマインダー
パッシブなリマインダーは、先ほどの付箋のようなものです。付箋が目につくところに貼られている限りは、それを見て何かを思い出すことができますが、逆に自分がそれを目にとめなければ、そしてその中身を読まなければ、中身を思い出すことはありません。ある程度、自分側からの関与が必要です。
対してアクティブなリマインダーは、こちらに強く働きかけてきます。よくあるのが電子メールによるリマインダーでしょう。「今日の予定はこれです」というメールが送られてくれば、メールアプリが通知を出し、その通知によって自分はその内容に気がつけます。ツールの方から働きかけてくれるのです。
パソコンツールの場合、アクティブなリマインダーであっても見逃すことが起こりえましたが(パソコンの前にいないときは通知に気がつきません)、携帯電話やスマートフォンであれば、常時携帯している可能性が高いので、リマインドの効果も高まります。この性質はうまく利用していきたいところです。
逆に、リマインド項目を多くしすぎて、うっとうしくなる可能性もあります。その点にも注意が必要です。オオカミ少年ではありませんが、何もかもを思い出させようとすると、肝心のものが忘れ去られてしまう危険性があります。ここでも限定する、という有限化の考え方が効きます。
パッシブであれ、アクティブであれ、「必ず自分が目にするところ」に設定するのがリマインダーの基本です。