ルーチンの扱い方
タスク管理手法では、ルーチンに対するスタンスは二種類に分かれます。一つは、まったく無視するもの。もう一つは、ルーチンを中心に据えるもの。どちらにも合理的な視点があります。
なぜルーチンを無視するのかといえば、ルーチンはたとえば「朝ご飯を食べる」や「メールをチェックする」など、取り立てて斬新な行為でも、難しい行為でもないからです。そんなものはわざわざ管理するまでもない、というのは一つの考え方でしょう。
対して、ルーチンを中心に据える手法は、それが極めてありふれているからこそ注目します。私たちの日常行動の大半はルーチンです。その点は、古代ギリシャ時代にアリストテレスも指摘しています。自分の行動を管理するつもりならば、その行動の大半を占めるルーチンに注目するのは、自然な考え方です。
奇異なもの・特別なものに焦点を合わせるのか、それとも空気中における窒素のように多くの部分を占めるものに焦点を合わせるのか。その違いが、ルーチンに対するスタンスの違いとなります。