フォルダ
タスクを分類するときに使われるもう一つの仕組みが〈フォルダ〉です。パソコンを使っている人ならばお馴染みでしょう。たとえば、「企画案A」というフォルダを作り、そこに関連するタスクを配置していく使い方をします。 フォルダとタグは似ていますが、以下の二つの違いがあります。
・タグは一つのタスクに複数つけられる
・フォルダはタスクの居場所をつくる
タグは付箋のようなもので、一つのタスクにいくつでも貼りつけられます。これはコンテキストを明示する際に便利で、検索による抽出で活躍しれくれることは前項でも触れました。
対して、フォルダはクリアファイルのようなもので、一つのタスクは一つのフォルダのみに所属します。ここにあれば、別のところにはない、という対応関係になります。これはタスクに場所(居場所)を与えることを意味します。 人間の記憶における「場所」は強く働くので──建物を使った暗記法があるくらいです──タスクに場所が与えられていると、後から探す場合にそれがキーとして機能してくれます。つまり、検索ではなく、思い出して探す際に便利なのがフォルダです。
デジタルな環境では、必ずツリー構造になり、階層が深くなると、アクセスしづらいことが難点。ショートカットである程度はアクセスしやすくはなる。